腎臓病のお菓子おすすめ10選!コンビニ・市販で選ぶ低たんぱく食品の基準

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「お菓子を食べると検査値が悪くなる」
「甘いものは毒だと思って我慢している」

そんな風に自分を追い込んでいませんか?
実は、腎臓病の食事療法(特に保存期)において、適切なおやつ(間食)は「悪」ではなく、むしろ「推奨されるべきもの」です。

腎臓を守るための「正しい手抜き」としての間食
食事制限で最も怖いのは、エネルギー不足による「筋肉の分解(PEW)」です。
筋肉が減るとクレアチニンが上昇します。

結論:「低たんぱく・高カロリーなお菓子」は、腎臓を守るための良薬になり得るのです。

看護師として多くの患者さんの食事指導に関わった経験から、スーパーやコンビニで手軽に買える「腎臓に優しいおやつ」と、検査値を安定させるための「正しい選び方」をお伝えしていきます。

この記事は、看護師・管理職として急性期・施設・在宅医療を経験し、現在は訪問診療クリニック事務長として医療介護連携に携わる筆者が、現場・経営の視点で解説しています。

目次

腎臓に負担をかけない「おやつ選び」3つの鉄則

まずは、スーパーで商品の裏面(成分表示)を見る時に、絶対にチェックすべき3つのポイントを押さえましょう。

タンパク質と塩分は「ほぼゼロ」を狙う

おやつでタンパク質を摂ってしまうと、夕食のメイン(肉や魚)を減らさなくてはなりません。
「タンパク質 0.5g以下」「食塩相当量 0.1g以下」を目安に選びましょう。

① 「洋菓子」よりも「和菓子」?成分の落とし穴

一般的に「洋菓子(バター・卵たっぷり)より和菓子が良い」と言われますが、注意が必要です。
和菓子の命である「あんこ(小豆)」や「きなこ」は、カリウムが非常に高いからです。

  • 要注意な和菓子:どら焼き、大福、きなこ餅、栗きんとん
  • 安全な和菓子:わらび餅、くず餅、水飴、せんべい(揚げ)

洋菓子の場合、ベーキングパウダー(膨張剤)に含まれる「無機リン」が腎臓の大敵です。
食べるなら、卵や牛乳をあまり使っていないシャーベットやゼリー系が安全圏です。

② 狙い目は「低たんぱく・高カロリー」

腎臓病のおやつにおける正義は「タンパク質がゼロに近く、カロリーが高いこと」です。
この条件を満たす最強の市販品は「飴(あめ)」「マシュマロ」、そして「春雨スープ」「ゼリー」です。

③ 添加物(リン酸塩)を避ける

食品添加物として使われる「無機リン」は、体内への吸収率が90%以上と高く、血管の石灰化や骨もろさの原因になります。

ハムやソーセージだけでなく、スナック菓子にも「リン酸塩」は含まれています。
原材料名に「リン酸塩(Na)」「pH調整剤」「膨張剤(ベーキングパウダー)」「イーストフード」という記載があるものは、できるだけ棚に戻しましょう。

コンビニ・スーパーで買える!腎臓病におすすめの市販おやつ7選

「小腹が空いたけれど、何を買えばいいかわからない」
そんな時に、コンビニやスーパーで迷わず手に取れる優秀な商品を7つ厳選しました。

1. わらび餅・くず餅

【最強の低たんぱくスイーツ】
主原料がデンプンであるため、タンパク質・塩分ともにほぼゼロ。
カリウムも非常に少ない、腎臓病患者の強い味方です。
付属の黒蜜をたっぷりかければ、カリウムを増やさずにカロリーアップが可能です(きな粉はカリウムが多いので控えめに)。

2. 果汁ゼリー(果肉なし)

【選ぶポイントは「チープさ」】
高級な「ごろっと果肉入り」はカリウムが高くなるため避けます。
果汁のみのシンプルなゼリーや、こんにゃくゼリーを選びましょう。
特に「ぶどう」「マスカット」「りんご」味はカリウムが比較的少なめでおすすめです。

3. 歌舞伎揚・ぼんち揚(揚げ煎餅)

【エネルギー効率抜群】
普通の焼き煎餅(醤油せんべい)よりも、油で揚げている分カロリーが高く、腎臓病食向きです。
ただし塩分が含まれるので、大袋ではなく「小袋1つ(数枚)」をお茶と一緒に楽しむのがコツです。

4. マシュマロ

【隠れた優等生】
成分のほとんどが砂糖とゼラチン(微量のタンパク質)と空気です。
カリウム・リンが極めて少なく、口寂しい時に数個食べるだけでリフレッシュになります。ホワイトデーコーナーや製菓材料売り場を探してみましょう。

5. ビスコ(グリコ)

【乳酸菌も摂れる】
クリームが入っていますが、1パック(5枚入り)程度であればリン・カリウムへの影響は限定的です。
小分け包装されているため「食べ過ぎ防止」ができる点も、食事療法においては大きなメリットです。

6. 氷菓(ガリガリ君など)

【夏場の救世主】
「アイスクリーム」や「ラクトアイス」は乳成分が多くリンが高くなりがちですが、「氷菓(シャーベット)」類は安心です。
ソーダ味やフルーツ味のスティックアイスは、お風呂上がりなどの水分補給代わりにもなります(水分制限がある方は量に注意)。

7. 春雨スープ

【甘くないおやつの代表】
「甘いものは苦手」という方におすすめ。
春雨は緑豆やデンプンから作られており、麺類の中では圧倒的に低タンパクです。
スープを全て飲むと塩分過多になるため、「麺を食べて、スープは残す」を徹底してください。

【通販】これが最強!治療用「低たんぱくスイーツ」おすすめ3選

市販品はどうしても「成分表との戦い」になります。
しかし、通販で買える「腎臓病専用(治療用特殊食品)」なら、計算不要で安心して食べられます。
ご褒美やストック用に最適です。

1. ジンゾウ先生の「でんぷん」シリーズ

腎臓病患者さんの間では知らない人がいないほど有名な「オトコーポレーション」のお菓子。
小麦粉の代わりに特殊な「でんぷん」を使っているため、タンパク質が驚くほど低い(ほぼゼロ)のが特徴です。

特にホットケーキミックスは、普通の小麦粉で作るよりもカリっと仕上がり、バターやシロップをたっぷりかけて高カロリー食として楽しめます。

2. 日清オイリオ「エネプリン」

【食べる点滴】
MCTオイル(中鎖脂肪酸)を配合した、超高カロリーゼリーです。
たった一つ(40g)でご飯小盛り一杯分(110kcal)のエネルギーがありながら、タンパク質はゼロ。
食欲がない時や、検査結果で「カロリー不足」を指摘された時の補食として最適です。

3. キッセイ薬品「ゆめシリーズ」

【実績のある安心感】
多くの病院食で採用されている信頼のメーカーです。
スイーツとは少し違いますが、「おかずが物足りない時」に一品足すことで満足感が得られます。
低たんぱく・低リン・低カリウムに調整されたレトルト食品をストックしておくと、食事作りのストレスから解放されます。

食事の見直しも忘れずに

「食べる楽しみ」は食事がメインだと思います。

一昔前と違って様々なサービスが充足しているので、適切なサービスを上手に使いながら、楽しくより良い日々が過ごせるようにしていきましょう。

腎臓病の間食に関するよくある質問

チョコレートは食べてもいいですか?

チョコレートの原料である「カカオマス」には、カリウムとリンが多く含まれています。特に「高カカオ(ハイカカオ)」のチョコは数値が高くなるため避けた方が無難です。食べるなら、カカオ分が少ない「ホワイトチョコレート」を選ぶか、普通のミルクチョコをひとかけら程度にしておきましょう。

ヨーグルトやプリンなどの乳製品は?

牛乳・乳製品は「リン」が多く含まれる代表的な食品です。骨を丈夫にするために必要ですが、腎臓病の方はリンが溜まりやすいため注意が必要です。「1日1個(約100g)まで」など、医師や管理栄養士に指示された量を守りましょう。豆乳(成分無調整)の方が比較的リンは少なめです。

果物はやっぱり控えた方がいいですか?

カリウム制限がある場合(ステージG3b以降など)は注意が必要です。生の果物よりも、「缶詰」の方がシロップにカリウムが溶け出しているため、果肉だけを食べればカリウム摂取量を抑えられます。バナナやメロンはカリウムが高いため、少量にとどめましょう。

お菓子と一緒に飲む飲み物は?

コーヒー(特にインスタント)や玉露、抹茶はカリウムが非常に多いため、飲み過ぎには注意が必要です。おすすめは「紅茶」「ほうじ茶」「玄米茶」です。これらは比較的カリウムが少なく、香ばしさが甘いお菓子ともよく合います。

寝る前にお腹が空いたら食べてもいい?

寝る直前の食事は、血糖値の乱高下を招きやすく、肥満の原因にもなります。肥満は腎臓への物理的な負担(糸球体過剰濾過)を増やすため、できるだけ避けましょう。どうしても空腹で眠れない場合は、飴を1つ舐めるか、温かいノンカフェインのお茶を飲む程度に留めるのが理想です。

人工甘味料は腎臓に悪影響がありますか?

アスパルテームなどの人工甘味料自体が、直接的に腎機能を悪化させるという明確なエビデンスは現時点ではありません。むしろ、糖尿病性腎症などでカロリー・血糖コントロールが必要な場合、砂糖の代替として有用です。ただし、添加物としてリンが含まれる場合があるため、成分表示は確認しましょう。

まとめ:ストレスを溜めないことが一番の薬

「あれもダメ、これもダメ」と我慢しすぎて、反動で菓子パンをドカ食いしてしまうのが、腎臓にとって一番のダメージになります。

「避けるべき成分さえ知っていれば、食べて大丈夫」なのです。

コンビニのゼリーや、通販の専用お菓子を上手く活用して、美味しい時間を楽しんでください。
その心の余裕が、長期戦である治療を続ける力になります。

普段の食事作りが大変な時は、お菓子だけでなく「食事」もプロに頼るのが数値改善の近道です。
スイーツセットも販売している「メディカルフードサービス」などの活用も検討してみてください。

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kawauchi
看護師/訪問診療クリニック事務長/計画相談員
私は、看護師として重症心身障害病棟・救命救急HCUに従事した後、有料老人ホームの管理者・看護部長・福祉事業部統括として、入居者の生活と医療連携の現場に携わってきました。

現在は、訪問診療クリニックの事務長として在宅医療の運営に関わると同時に、計画相談員・医療福祉コンサルタントとして、東海エリアを中心に施設紹介・身元保証・医療介護連携の支援を行っています。

病院・施設・在宅という立場の異なる現場をすべて経験してきたからこそわかる、制度論だけではない「現場のリアル」や「家族が直面する苦悩」を踏まえた発信を大切にしています。

このブログでは、現場経験に基づく実践的な情報を軸に、後悔しない選択のための情報を発信しています。
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