ミキサー食作りはもう限界。親を「誤嚥性肺炎」から守る、見た目そのままの魔法のムース食【看護師解説】

当ページのリンクには広告が含まれています。

「ゴホッ、ゴホッ……!ウウッ……」

食事のたびに響く、親御さんの苦しそうなむせ込み音。
その音を聞くたびに背筋が凍り、スプーンを持つ手が止まってしまうことはありませんか?

「もし、この一口が原因で肺炎になったらどうしよう」
「私の調理法が悪かったのではないか」
「トロミの分量はこれで合っているのか」

そんな計り知れないプレッシャーの中で、毎日食材を刻み、ミキサーにかけ、ザルで裏ごしをする……。
正直に申し上げます。あなたの心身は、もう限界を超えている可能性があります。

◇在宅介護の「限界サイン」10選|共倒れを防ぐ判断基準

看護師から、切実なお願いです
もし、親御さんが頻繁にむせるようになってきたなら、ご自宅での「手作りきざみ食」や「ミキサー食」は、今すぐ見直す勇気を持ってください。

「愛情込めて手作りすること」が、皮肉にも誤嚥(ごえん)のリスクを最大化させている可能性があるからです。

この記事では、救急救命や介護施設の現場で多くの高齢者を看てきた私の経験に基づき、在宅介護の最大のリスク「誤嚥性肺炎」を防ぐための知識と、プロが頼る「見た目そのままのムース食」の活用術について、医学的根拠を交えて解説します。

介護食を外部に頼ることは「手抜き」ではありません。「安全を買う」という、賢明なリスク管理なのです。

目次

【深刻な事実】なぜ「誤嚥性肺炎」はこれほど恐れられるのか

まず、敵を知ることから始めましょう。
なぜ医師や看護師がこれほどまでに「誤嚥(食べ物が気管に入ること)」を警戒するのか。それは、データを見れば明らかです。

日本人の死因上位を占める「肺炎」

厚生労働省の統計によると、日本人の死因において「肺炎」と「誤嚥性肺炎」は常に上位を占めています。

順位死因備考
1位悪性新生物(がん)
2位心疾患
3位老衰
4位脳血管疾患
5位肺炎高齢者の肺炎の7割以上が
「誤嚥性」と言われています
6位誤嚥性肺炎

出典:厚生労働省「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」より筆者作成

特に70代以上の高齢者にとって、誤嚥性肺炎は「一度なると、そのまま寝たきりになり、最悪の場合は命を落とす可能性がある」非常にリスクの高い病気です。

現場では、熱が下がっても体力が戻らず、「口から食べる機能(嚥下機能)」を完全に失い、胃ろうや点滴生活になってしまうケースを数え切れないほど見てきました。

最も怖いのは「むせない誤嚥」

さらに恐ろしいのが、「不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)」です。

通常、気管に異物が入ると「ゴホッ!」とむせますが、嚥下反射や咳反射が弱っている高齢者は、むせることなく食べ物や唾液が肺に入り込んでしまいます。

  • 食事中は静かだったのに、翌日急に高熱が出た。
  • 寝ている間に唾液が気管に垂れ込んで肺炎になった。

これらは非常によくあるケースです。
「むせていないから大丈夫」という素人判断が、命取りになるのです。

良かれと思った「手作り食」が凶器になる理由

「市販品は添加物が心配だし、愛情がない気がして……」
そのお気持ちは痛いほど分かります。しかし、嚥下機能が低下した方にとって、家庭の調理器具で作る食事には、構造的な限界があります。

ここでは、なぜ手作りがリスクになるのか、3つのポイントで解説します。

リスク1:きざみ食の「バラつき」が窒息を招く

「小さく刻めば飲み込みやすい」というのは、実は大きな誤解です。

  • 口の中で食材がまとまらない
  • パラパラした粒が喉の奥(咽頭)に残る
  • 息を吸った拍子に、粒が気管へ入り込む

刻んだ野菜やひき肉は、いわば「砂利」のようなもの。

飲み込む力(送り込む力)が弱い高齢者にとって、これほど扱いにくい形状はありません。
「きざみ食」は、実は「ムース食」よりも誤嚥リスクが高いとされる場合が多いのです。

リスク2:ミキサー食の「離水」が肺を攻める

家庭用ミキサーで作ったペースト食は、時間が経つと「水分」と「固形分」に分離します(離水現象)。

この「分離した透明な水分」が最も危険です。
トロミがついていないサラサラの水は、喉の感知センサーをすり抜け、本人が気づかないうちに気管へ流れ込みます。

これを防ぐためには、専用のゲル化剤や、食材ごとの厳密な水分調整が必要ですが、家庭のキッチンで毎食これを完璧に行うのはプロの調理師でも困難です。

リスク3:「何を食べているか分からない」絶望感

栄養面以上に私が懸念するのは、「食欲の減退」です。

茶色や緑色のドロドロしたペーストを見て、「美味しそう!食べたい!」と思えるでしょうか?
「何を食べているか分からない」「エサのようだ」と感じて食欲を失うと、低栄養状態(PEM)に陥り、免疫力が低下し、さらに肺炎にかかりやすくなる……という負のスパイラルに陥ります。

【徹底比較】手作り vs 専門ムース食(MFS)

ここで、在宅介護における「手作り」と、医療・介護食専門メーカー『メディカルフードサービス(MFS)』のムース食を比較してみましょう。

項目手作りミキサー食MFSムース食
安全性
(誤嚥リスク)
△ 不安定
水分の分離や粒残りが発生しやすい
◎ 非常に高い
均一な物性で離水を防止
見た目× ドロドロ
食材の判別が困難
◎ そのまま
素材の形があり食欲をそそる
調理の手間× 重労働
1時間以上の調理・片付け
◎ ゼロ
レンジで温めるだけ
栄養管理△ 難しい
加水するため低栄養になりがち
◎ 正確
管理栄養士による計算済み
コスト材料費+光熱費
あなたの労働時間
1食あたり約700円〜
(安全管理費含む)

コスト面だけを見れば手作りの方が安く感じるかもしれません。
しかし、あなたの「調理にかける1時間」の時給や、「誤嚥性肺炎で入院した際にかかる医療費・入院費」を考えれば、MFSを利用することは経済的にも理にかなった選択と言えます。

「毎食700円は高い」と迷っている方へ。

実は施設に入居する場合と比べると、月々の負担を大幅に抑えつつ「安全」を買うことができます。
施設代15万 vs 宅配食5万|親を守るための費用対効果を比較

見た目は常食、中身はムース。「MFS」の技術力

私が多くの介護食の中でMFSを推奨する最大の理由は、「凍結含浸法(とうけつがんしんほう)」という特許技術を採用している点です。

技術の核心:形があるのに「舌でつぶせる」奇跡

MFSのムース食は、食材を一度ミキサーにかけて再成形しているわけではありません。
酵素の力を使って、食材の組織構造だけを緩めているのです。

  • 見た目
    ブロッコリーや鮭の切り身、お肉の形がそのまま残っている。
  • 食感
    スプーンや舌で押すと、ホロリと崩れてペースト状になるユニバーサルデザインフード(UDF)区分3相当。

  • 出汁や調味液が中心まで均一に染み込んでいる(バキューム調理)。

「これは魚だ」「これは人参だ」と目で見て認識することは、脳を刺激し、「準備期の嚥下反射(唾液を出して飲み込む準備)」を促します。
つまり、見た目が良いことは、それ自体が誤嚥防止機能になっているのです。

親の状態に合わせたMFSの選び方

MFSには、嚥下レベルに合わせて明確な区分があります。親御さんの今の状態に合わせて選んでください。
無理をして形のあるものを食べさせるより、安全なレベルから始めて、徐々に慣らしていくのがコツです。

1. やわらか食(区分2)

【対象:歯ぐきでつぶせる】

  • 硬いものや繊維質のものが噛みにくい方
  • 普通の食事だと時間がかかり疲れてしまう方

見た目は普通の食事とほぼ変わりません。「最近、肉料理を残すようになった」という初期段階ならこちらがおすすめ。

やわらか食の詳細を見る

2. ムース食(区分3)

【対象:舌でつぶせる】

  • 水やお茶でむせることがある方
  • 現在ミキサー食を食べている方

口に入れた瞬間にトロッとまとまります。市販のムース食は甘いものが多いですが、MFSは「筑前煮」「すき焼き」など、高齢者が好むおかずが充実しています。

ムース食の詳細を見る

他の宅配食とも比較して検討したい方はこちらをご覧ください。

【失敗しない】高齢者向け宅配食ランキング5選|介護食の選び方

宅配嚥下食に関するよくある質問

解約できますか?回数縛りはありますか?

はい、MFSには「○回以上継続しなければならない」といった縛りはありません。お試しセットだけ頼んで、合わなければすぐに中止・解約することも可能です。体調が変化しやすい高齢者のために、必要な時に必要な分だけ注文できるシステムになっています。

冷凍庫に入りきるか心配です。場所をとりますか?

容器はコンパクトに設計されていますが、1セット(6食分など)となるとそれなりのスペースが必要です。初回注文の際は、冷凍庫のスペース(食パン2〜3斤分程度)を事前に空けておくことをおすすめします。

味が薄くて食べてくれないか心配です。

管理栄養士が計算し塩分は控えめですが、出汁(だし)をしっかりと効かせているため「物足りなさ」は感じにくい工夫がされています。利用者様からは「素材の味がしっかりする」「手作りより味が安定していて美味しい」と好評です。

調理は難しいですか?電子レンジで温められますか?

調理は非常に簡単です。冷凍のまま容器ごと電子レンジで温めるだけで、すぐに召し上がれます。火を使わないため、高齢者世帯や、忙しい朝の食事介助でも安全かつスピーディーに準備が可能です。

食物アレルギーには対応していますか?

はい、MFSではアレルギー対応が可能です。注文時に申し出ることで、特定のアレルゲンを含むメニューをメインメニューから除外(代替メニューに変更)する対応を行っています。命に関わることですので、初回注文時に必ずご相談ください。

注文してからどれくらいで届きますか?

在庫がある場合、通常は注文から数日以内に発送されます(平日15時までの注文で在庫があれば当日発送のケースもあり)。急ぎで必要な場合は、電話窓口で最短お届け日を相談することをおすすめします。

嚥下機能の低下が進み、どうしても自宅での食事が難しいと感じたら。無理を続ける前に、プロの環境(施設)に委ねる選択肢も含めて、費用やメリットを比較してみませんか?
在宅で過ごすか施設を考えていくか悩んでいる方に向けた記事も作成しています。

まとめ:食事介助の「笑顔」を取り戻すために

最後に、現場の看護師としてどうしてもお伝えしたいことがあります。

介護において「頑張りすぎ」は、時にリスクになります。

あなたが毎日キッチンで、汗だくになってミキサーを回し、裏ごしをする時間。
その労力は尊いものですが、もしその結果できた食事が、不均一で誤嚥のリスクを孕んでいるとしたら……あまりにも悲しいことです。

プロが作った安全な食事(MFS)に頼ることは、決して手抜きではありません。
「誤嚥性肺炎から親を守る」という、最も重要な介護タスクの遂行です。

レンジで温めるだけの食事なら、あなたは焦って料理を作る必要がありません。
その余裕ができた時間で、親御さんの隣に座り、ゆっくりと目を見て、食事のペースを合わせてあげてください。
「美味しいね」と笑い合う余裕こそが、最高の誤嚥対策であり、親御さんが求めているものです。

まずは「お試しセット」で、その安全性と、親御さんの反応を確かめてみてください。
きっと、「もっと早く頼めばよかった」と思っていただけるはずです。
公式ページで詳細を見る

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
kawauchi
看護師/訪問診療クリニック事務長/計画相談員
私は、看護師として重症心身障害病棟・救命救急HCUに従事した後、有料老人ホームの管理者・看護部長・福祉事業部統括として、入居者の生活と医療連携の現場に携わってきました。

現在は、訪問診療クリニックの事務長として在宅医療の運営に関わると同時に、計画相談員・医療福祉コンサルタントとして、東海エリアを中心に施設紹介・身元保証・医療介護連携の支援を行っています。

病院・施設・在宅という立場の異なる現場をすべて経験してきたからこそわかる、制度論だけではない「現場のリアル」や「家族が直面する苦悩」を踏まえた発信を大切にしています。

このブログでは、現場経験に基づく実践的な情報を軸に、後悔しない選択のための情報を発信しています。
目次