【2026年版】まずい?低たんぱく米おすすめランキング&美味しく食べるコツを看護師が解説

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「低たんぱく米は、独特の匂いがして苦手」
「ゴムみたいな食感で、食事の時間が苦痛」

食事療法を頑張る患者様やご家族から、このような切実な相談をよく受けます。
かつての治療用米は確かに「薬のような味」がするものが多かったため、そう感じるのも無理はありません。

しかし、近年の食品加工技術は劇的に進化しています。
「言われなければ普通のご飯と気づかないレベル」の商品が増え、食事の満足度を下げずに検査数値を改善することが十分に可能になりました。

この記事では、救急や在宅医療の現場で多くの食事指導に関わってきた看護師の私が、「継続しやすさ(味・価格)」を基準に厳選したおすすめの低たんぱく米(パックご飯)をランキング形式でご紹介します。

目次

なぜ「ご飯」を変えるのが一番の近道なのか

ランキングを見る前に、ひとつだけ重要な計算のお話をさせてください。

多くの患者様が「おかず」を減らすことでタンパク質制限をしようとしますが、実は「主食(ご飯)」を変えることが、最も効率的で満足度の高い方法です。
その根拠を厚生労働省のデータ等に基づき解説します。

普通のご飯 vs 低たんぱく米

  • 普通のご飯(150g):タンパク質 約3.8g
  • 低たんぱく米(1/25タイプ):タンパク質 約0.2g

差分:約3.6g のタンパク質が浮きます!

ご飯を変えるだけで、1食あたり約3.6gのタンパク質が浮きます。
この3.6gを「おかず」に還元すると、どうなるでしょうか?

  • お肉なら:約20g(一口ステーキ1個分)増やせます。
  • お魚なら:刺身を2〜3切れ増やせます。
  • 野菜なら:小鉢1〜2皿分増やせます。

🩺看護師の視点
腎臓を守るためには、老廃物(尿素窒素など)の元となるタンパク質を減らしつつ、身体を動かすエネルギー(カロリー)は確保しなければなりません。
低たんぱく米は「タンパク質を極限まで減らし、カロリーは維持する」ように設計されているため、痩せすぎ(サルコペニア)を防ぐ意味でも非常に優秀な医療用食品なのです。

【実食比較】本当に美味しい低たんぱく米ランキングTOP3

数ある商品の中から、以下の3つの基準で厳選しました。

  1. 味と食感:毎日食べ続けられるか?
  2. 除去率:タンパク質がしっかりカットされているか?
  3. 入手性:Amazonや楽天で手軽に買えるか?
順位商品名タンパク質
(1パックあたり)
こんな人におすすめ
1位サトウの
低たんぱくごはん
0.45g
(1/25)
初心者向け
普通の白飯に一番近い
2位ゆめごはん
1/35
0.13g
(1/35)
数値重視
制限が厳しい人向け
3位越後ごはん
1/25
0.18g
(1/25)
食感重視
柔らかめ・モチモチ派

1位:サトウの低たんぱくごはん 1/25(サトウ食品)

  • 「玄関開けたらサトウのごはん」の圧倒的技術力。
  • 特殊酵素処理により、お米の粒感と甘みをキープ。
  • 独特の薬品臭さがほとんどない。

「まずはどれから試せばいい?」と聞かれたら、私は迷わずこれをおすすめしています。
低たんぱく米特有の「透明感」や「水っぽさ」が最小限に抑えられており、「言われなければ、少し柔らかめの普通のご飯」というレベルです。
家族と同じ食卓で食べていても違和感がありません。

タンパク質は1/25カット(約0.45g)と、他社製品より少し多めですが、その分「味」はピカイチです。
ステージG3〜G4初期の方であれば、この美味しさを優先した方が長続きします。

\ 迷ったらまずはコレ! /

2位:ゆめごはん1/35(キッセイ薬品)

ここがすごい!

  • 業界トップクラスのタンパク質除去率(1/35)。
  • リン・カリウムもしっかり調整済み。
  • 病院給食での採用実績が多く安心。

医療用食品の大手「キッセイ薬品」の主力商品です。
特筆すべきは、1パックあたりのタンパク質がわずか0.13gという点。
サトウのごはん(0.45g)と比較してもさらに低く、「ステージG4〜G5で、かなり厳しい制限が必要」という方には救世主のような存在です。

味は少しあっさりしていますが、温かいうちに食べれば十分に美味しくいただけます。
カレーや丼ものにするなら、このお米が最も相性が良いです。

\ 厳格な制限が必要な方に /

3位:越後ごはん 1/25(木徳神糧)

ここがすごい!

  • 植物性乳酸菌の発酵技術を使用。
  • パラパラせず、ふっくら粘りがある。
  • 冷めても硬くなりにくい。

低たんぱく米の欠点である「パラパラして箸で掴みにくい」という問題を解消した商品です。
お米のプロである木徳神糧が開発しており、乳酸菌発酵の力でふっくらとした炊き上がりを実現しています。

高齢の方や、「柔らかいご飯が好き」「おにぎりにして持って行きたい」という方には、越後ごはんが最も適しています。

現役看護師直伝!低たんぱく米を美味しく食べる裏技

いくら進化したとはいえ、やはり普通のご飯とは「香り」や「粘り」が異なります。
そこで、私が患者様におすすめしている「飽きずに食べる工夫」を3つご紹介します。

チャーハンにする(最強)

低たんぱく米は表面がコーティングされているため、炒めるとプロ顔負けの「パラパラチャーハン」になります。
油を使うことでカロリーアップもでき、一石二鳥です。

酢飯(お寿司)にする

お酢と混ぜることで、特有の匂いが完全に消えます。
野菜や少量の刺身を乗せてちらし寿司にすると、ご馳走感が出て満足度が上がります。

必ず「温かいうち」に食べる

これが基本にして最大のコツです。
低たんぱく米は冷めるとデンプンが老化し、硬くなりやすい性質があります。
必ずレンジで熱々に温めてから召し上がってください。

低たんぱく米に関するよくある質問

普通のお米と混ぜて炊いてもいいですか?

推奨されません。
普通米と低たんぱく米は吸水率や比重が異なるため、混ぜて炊くと「ベチャベチャ」または「芯が残る」原因になり、美味しくありません。
また、成分計算が複雑になり、正確な食事制限ができなくなるリスクがあります。基本的には「全量を低たんぱく米に変える」ことをおすすめします。

価格が高くて続けられるか不安です。

「将来の医療費」とのバランスで考えてみてください。
確かに1パック150円〜200円前後と割高ですが、透析導入を遅らせることができれば、将来的な通院コストや身体的負担を大きく減らせます。
また、自治体によっては「日常生活用具給付等事業」の対象となり、補助が出る場合もあります。一度、お住まいの自治体の障害福祉課へ相談してみてください。

パックご飯ではなく、炊飯器で炊くタイプはどうですか?

コスパ重視なら「炊飯タイプ」がおすすめです。
最初は手軽なパックご飯から始め、味に慣れて続けられそうだと感じたら、経済的な炊飯タイプ(米粒)に切り替えるのが王道です。
炊飯タイプを美味しく炊くコツは「早炊きモードを使わないこと」と「水加減を正確に量ること」です。

スーパーやドラッグストアで売っていますか?

ほとんどの店舗では取り扱いがありません。
一般的なスーパーには置いておらず、一部の大型ドラッグストアや、病院門前の「調剤薬局」で取り寄せ対応している場合があります。
重くて持ち運びも大変なので、Amazonや楽天などの通販サイトを利用して、自宅に配送してもらうのが一般的かつ確実です。

賞味期限はどのくらい?災害用の備蓄になりますか?

パックご飯は製造から6ヶ月〜10ヶ月程度持つものが多く、災害用備蓄(ローリングストック)として非常に優秀です。
災害時の避難所では「おにぎり」や「パン」など高タンパク・高塩分な食事が中心となり、腎臓病患者様は食事に困ることが予想されます。
「自分の身を守る食料」として、常に1〜2週間分は自宅にストックしておくことを強く推奨します。

家族の食事と作り分けるのが大変です。

低たんぱく米を使えば、おかずの作り分けは最小限で済みます。
主食でタンパク質を抑えている分、おかずは家族と同じメニューを食べられるケースが増えるからです。
味付け(塩分)だけ気をつければ良いため、「家族分を取り分けた後に、自分用だけ減塩醤油を使う」といった工夫だけで、同じ食卓を囲むことができます。

まとめ:主食を変えれば、食事療法はもっと楽になる

「ご飯を変える」というのは、長年の食習慣を変えることであり、少し勇気がいることかもしれません。
しかし、主食を低たんぱく米に変えるだけで、毎回の食事計算のストレスから解放され、家族と同じようにおかずを楽しむ余裕が生まれます。

まずは、一番クセが少なくて食べやすい「サトウの低たんぱくごはん」を数パック、試しに買ってみてください。
そして、浮いたタンパク質の分で、我慢していた「お肉」や「お魚」を美味しく食べてみてください。

低たんぱく米と相性抜群の「おかず」を探すなら

ご飯の準備ができたら、次は「おかず」です。
以下の記事で、塩分・タンパク質調整済みなのに美味しい、おすすめの宅配弁当を厳選しました。

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kawauchi
看護師/訪問診療クリニック事務長/計画相談員
私は、看護師として重症心身障害病棟・救命救急HCUに従事した後、有料老人ホームの管理者・看護部長・福祉事業部統括として、入居者の生活と医療連携の現場に携わってきました。

現在は、訪問診療クリニックの事務長として在宅医療の運営に関わると同時に、計画相談員・医療福祉コンサルタントとして、東海エリアを中心に施設紹介・身元保証・医療介護連携の支援を行っています。

病院・施設・在宅という立場の異なる現場をすべて経験してきたからこそわかる、制度論だけではない「現場のリアル」や「家族が直面する苦悩」を踏まえた発信を大切にしています。

このブログでは、現場経験に基づく実践的な情報を軸に、後悔しない選択のための情報を発信しています。
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