【富士市】老人ホームの選び方と費用相場|看護師×在宅医療の専門家が“失敗しないポイント”を解説【2025年版】

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富士市で老人ホーム・介護施設を探しているご家族・ケアマネジャー・MSWの方へ。

「親の施設をそろそろ考えたい」「富士市でどこを選べばいいだろうか」――そんな相談を、医療・介護の現場で日々いただいています。

この記事でわかること(3行まとめ)
・富士市で老人ホームを選ぶときに整理すべき4つの判断軸
・【2025年版】富士市の高齢化状況と費用相場の目安
・医療ニーズ・認知症・リハビリなど目的別のおすすめ施設タイプと失敗しない探し方

この記事では、富士市の最新データと地域特性を踏まえて、「どのタイプの施設を・いくらぐらいで・どんな基準で選べばよいか」を、できるだけ具体的に解説します。
富士市や厚生労働省など公的機関の資料を参照しながら整理していきます。
参考:富士市「ふじパワフル85計画7」富士市「高齢者を取り巻く状況 – 人口と高齢化率」

💡先に結論:富士市で老人ホームを選ぶなら、まずこの4つを整理するのが最短ルートです。

  • ① 医療ニーズ(医療依存度)
  • ② 認知症の有無・進行度
  • ③ 家族の生活動線・通いやすさ
  • ④ 予算と制度活用(公的補助の確認)

この4軸を紙に書き出してから施設を探すと、「見学したけれど決めきれない」という迷いが減り、候補施設が自然と絞れてきます。

「急な入院で退院先を探している」「どこを選べばいいか判断がつかない」など、お悩みの方は、記事を読む前でも後でも大丈夫なので相談窓口もご利用ください。

▶ 施設を探す無料相談をする(富士・静岡県中部エリア対応)

この記事を書いている人:
静岡県中部エリアで、看護師(重症心身障害病棟/救命救急HCU)/有料老人ホーム管理者・看護部長・福祉事業部統括部長/在宅医療クリニック事務長を経験し、現在も訪問診療・在宅医療運営・施設紹介支援・身元保証・医療介護連携に携わっています。
「医療」「介護」「家族の生活」「お金」のバランスを一緒に考える支援を得意としています。

目次

富士市の高齢者人口と介護サービスの全体像

富士市は人口規模に対して介護サービスの受け皿が比較的多く、「選べる」地域です。

富士市は、静岡県東部の中核都市で、2025年時点の人口は約24万5千人とされています。
富士市の公表資料によると、65歳以上人口は増え続けており、令和5年(2023年)時点の高齢化率は28.8%、今後も30%台に達する見込みです。
参考:富士市「高齢者を取り巻く状況 – 人口と高齢化率」

介護保険サービス事業所(訪問・通所・入所を含む)についても、富士市の高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の中で、訪問系・通所系・施設・居住系サービスの整備見込みが示されており、施設・居住系サービスだけでも多くの利用者を見込んで計画的に整備が進められています。
参考:富士市「ふじパワフル85計画Ⅶ(施設・居住系サービスの見込み)」

整備が進められていますが現状でも介護保険サービス事業所(訪問・通所・入所を含む)は約390カ所あり、そのうち入所型介護施設は80カ所前後と、全国平均と比べても受け皿が比較的手厚い地域です。

特に、富士市が公表している「介護保険サービス事業所の利用状況・空室状況」(令和7年12月1日現在)を見ると、

  • 特別養護老人ホーム(広域型):施設ごとの定員は50〜130床程度が中心
  • 介護老人保健施設:ききょうの郷・芙蓉の丘・かぐや富士・富士中央ケアセンターなど6施設で合計685床
  • 介護医療院:新富士ケアセンターが104床の長期療養の受け皿

のように、「医療寄り」「介護寄り」「長期療養」など、ニーズに応じて選び分けられるだけの病床数(定員)が確保されていることが分かります。

富士市は「施設数」「入所定員」ともに十分量があり、選択肢の幅が広いエリアです。
逆に言うと、「選択肢が多すぎて迷う」ことが起こりやすいため、前述の4つの軸で事前に整理しておくことが重要になります。

「自分たちだけで整理しきれない」と感じた場合は、医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーと一緒に整理したうえで、地域の紹介窓口を活用してもらうとスムーズです。
私も、在宅医療・介護連携の立場から情報整理のお手伝いをしています。

富士市・静岡県内で、候補施設を一緒に整理したい方は、次の無料相談も活用してください。

富士市で選べる主な介護施設の種類と特徴

同じ「老人ホーム」でも、種類で費用・医療対応・入居難易度がまったく違います。

富士市は静岡県内でも施設数が多く「選べる幅が広い」一方で、種類ごとの特徴を理解していないと「ミスマッチ入居」になりやすい傾向があります。

特別養護老人ホーム(特養)

  • 対象:原則 要介護3以上
  • 特徴:費用が安く、長期入所向き
  • メリット:公的施設のため価格が安定している
  • デメリット:待機が発生しやすく、すぐの入居は難しい場合も

富士市の特徴:
特養の数は比較的多いものの、施設ごとに空き状況が大きく違うため、「1カ所だけ申し込んで待つ」のではなく、複数候補を同時に申し込むことが重要です。

介護老人保健施設(老健)

  • 目的:在宅復帰支援・医療とリハビリ中心
  • メリット:短期〜中期の療養やリハビリに向く
  • デメリット:長期入居の「住まい」としては向かない

富士市の特徴:
老健が比較的多く、病院からの退院調整の受け皿にしやすい地域です。
「まずは老健で身体を整え、その後の住まいをゆっくり検討する」という二段階プランが取りやすいエリアと言えます。

介護付き有料老人ホーム

  • 特徴:介護職員と看護師が一定数配置され、重度化にも対応しやすい
  • メリット:看取りや医療ニーズへの対応が可能なホームも多い
  • デメリット:費用は特養より高めで、月20万円前後になることが多い

住宅型有料老人ホーム

  • 特徴:外部サービス(訪問介護・訪問看護など)を組み合わせて暮らす
  • メリット:比較的入りやすく、医療機関との連携を取りやすいホームも多い
  • デメリット:介護サービス利用量が増えると、総額費用が上がりやすい

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

  • 対象:自立〜軽度の要介護の方が中心
  • 特徴:安否確認・生活相談サービスが標準で付いている
  • 注意点:要介護度が上がると、訪問介護・看護の利用が増え、費用がかさみやすい

認知症グループホーム

  • 対象:認知症の診断がある方
  • 特徴:少人数制で家庭的な環境、生活リハビリを重視
  • 注意点:医療依存度が高くなると、他の施設へ転居になる可能性がある

介護医療院

  • 対象:医療依存度の高い方、長期療養が必要な方
  • 特徴:医師・看護師が手厚く、終末期対応も可能

富士市での施設選びを具体的に進める前に、まずは全国共通の老人ホームの種類と違いを一度整理しておくと、「どのタイプを候補にすべきか」がクリアになります。
特に、特養と有料老人ホームの費用・入居条件の違いは迷いやすいポイントなので、事前に押さえておくと見学時の質問が具体的になります。
認知症や見守りが気になる方は、サ高住とグループホームの違いも合わせて確認しておくと、ミスマッチ入居を防ぎやすくなります。

【2025年版】富士市の老人ホーム費用相場と現実的な負担ライン

富士市の一般的な費用帯は「月15〜22万円前後」。特養なら月8〜13万円で収まるケースも多いです。

ここでは、2025年時点の静岡県内・富士市周辺の相場感から、「現実的に検討しやすいライン」をお伝えします(実際の料金は各施設のパンフレット・重要事項説明書で必ず確認してください)。
介護保険サービスにかかる基本的な考え方は、厚生労働省の解説ページも参考になります。
参考:厚生労働省「介護保険のサービスにかかる利用料」

特別養護老人ホーム(特養)

  • 初期費用:0円
  • 月額:8〜13万円程度
  • 備考:負担限度額認定を受けると、食費・居住費がさらに軽減されるケースも

介護老人保健施設(老健)

  • 初期費用:0〜数万円
  • 月額:12〜18万円程度
  • 特徴:リハビリと医療が必要な方に向くが、原則「在宅復帰」を目指す施設

有料老人ホーム

  • 介護付き:18〜25万円程度
  • 住宅型:15〜23万円程度
  • 変動要因:医療対応力・居室の広さ・立地・食事サービスの質など

サ高住

  • 月額:11〜18万円程度
  • 注意点:訪問介護・訪問看護・デイサービス利用量で総額が大きく変動

認知症グループホーム

  • 月額:13〜17万円程度
  • 特徴:富士市では人気が高く、地域・事業者によって空き状況に偏りがある

同じ「月20万円」と書かれていても、家賃・食費・管理費・水光熱費・医療費・オムツ代など、どこまで含んでいるかで総額は大きく変わります。
見学時は必ず、「毎月いくらぐらいの請求になりますか? 直近3カ月分の平均額は?」と確認するのがおすすめです。

費用が不安な方は、公的制度の活用で実際の負担が軽くなるケースも多いので、次章の制度もあわせて確認してください。


「富士市の相場は分かったけれど、全国的には高いのか安いのか知りたい」という方は、老人ホーム・介護施設6種類の費用相場を比較した解説をチェックしておくと、ご家族の予算感とのギャップを把握しやすくなります。
中でも入居希望が多い有料ホームについては、有料老人ホームの費用相場と制度で安くする方法を押さえておくと、月額20万円前後のプランのイメージが具体的になります。
特養も候補に入る方は、特別養護老人ホームの費用相場と負担を抑える制度も参考にしながら、「無理なく続けられるライン」を検討してみてください。

富士市で使える主な公的制度(知らないと損)

収入や資産状況によっては、「思ったより安く入れる」ケースが少なくありません。

ここで紹介する制度は、全国共通の仕組みで、詳細は厚生労働省のページで確認できます。
制度の概要だけでも知っておくと、ケアマネジャーやMSWに相談しやすくなります。

① 介護保険の負担限度額認定

低所得の方は、特養・老健・ショートステイでの食費・居住費が大幅軽減されます。
「通帳残高や収入が不安で施設をあきらめていた」という方が、認定により現実的な負担額になったケースも多くあります。
なお、この認定を受けた方には、介護保険施設の食費・居住費について補足給付(特定入所者介護サービス費)が支給されます。厚生労働省「介護保険施設等の食費・居住費の負担限度額について」

② 高額介護サービス費

1カ月の介護保険自己負担が上限を超えた場合、超過分が払い戻される制度です。
デイサービスや訪問介護、施設サービスを組み合わせて利用している方は、該当することも多いため、ケアマネジャーに確認しましょう。
制度の詳細な自己負担上限額は、厚生労働省の資料にまとめられています。厚生労働省「高額介護サービス費の負担限度額」

③ 高額医療・高額介護合算制度

医療と介護の年間負担を合算し、一定額を超えると払い戻されます。
入退院を繰り返している方や、在宅酸素・透析など医療費が高額になりやすい方は、特にチェックしておきたい制度です。
詳しくは厚生労働省の案内が分かりやすいです。厚生労働省「高額医療・高額介護合算療養費制度について」

④ 生活保護(介護扶助)

富士市は生活保護受給者の受け入れ可能な施設も多く、身元保証人が居なくても入居できるケースがあります。
生活保護制度では、介護サービスの費用は「介護扶助」として原則本人負担なしで支給される仕組みがあります。
参考:厚生労働省「生活保護制度の概要(介護扶助)」

「生活保護だから施設は無理だろう」と決めつけず、市役所・地域包括支援センター・医療ソーシャルワーカーに早めに相談することが大切です。

制度の組み合わせはかなり複雑で、「自分のケースに当てはまるのか分からない」という相談をよくいただきます。
その場合は、ケアマネ・MSWとともに、私のような在宅医療側の事務長や施設紹介の専門職も交えて、「手出しのイメージ」を一緒に作っていくと安心です。

医療ニーズ別|富士市で選ぶべき施設タイプ

病気・症状・生活のしづらさによって、「向いている施設タイプ」が変わります。

私は重症心身障害病棟や救命救急HCUで勤務してきた経験から、「どこまで医療介入が必要か」「急変時の受け入れ体制はどうか」を特に重視しています。
ここでは、医療ニーズ別に富士市で選ばれやすい施設タイプを整理します。

医療依存度が高い(胃ろう・酸素・褥瘡・吸引など)

  • 介護医療院
  • 医療対応型の介護付き有料老人ホーム
  • 老健(医療連携が強い施設)

富士市の特徴:
医療対応力の高いホームもあり、「静岡市より富士市のほうが受け入れに前向き」というケースも実際にあります。
在宅医・病院主治医・MSWと連携し、「老健で一時受け入れ → 医療対応型ホームへ転居」という二段階プランも取りやすい地域です。

認知症が進行している場合

  • 認知症グループホーム
  • 認知症専門フロアのある有料老人ホーム

徘徊・不眠・不穏などBPSDが強い場合は、認知症ケアの経験が豊富なスタッフがいるかどうかが重要です。
見学時は、「夜間帯の人員体制」「薬に頼りすぎないケア方針」も確認しましょう。

リハビリを重視したい場合

  • 老健(PT・OT・STが配置)

「もう一度トイレまで歩けるようになりたい」「自宅退院を目指したい」など、具体的なゴールを主治医・リハビリスタッフと共有できると、施設選びもスムーズです。

軽度〜中等度で見守り中心の場合

  • サ高住
  • 住宅型有料老人ホーム+訪問介護

「一人暮らしは不安だけど、まだ自分のことはある程度できる」という方は、サ高住や住宅型有料老人ホームが候補になりやすいです。
この場合も、将来的に要介護度が上がったとき、どこまで対応してもらえるかを、事前に確認しておくことが大切です。


「本当は在宅で看たいけれど、施設入居も視野に入れて考えたい」というご家族には、在宅医療と施設入居の費用・家族負担・医療体制を比較した完全ガイドで全体像を押さえておくことをおすすめします。
ご自宅での療養継続を迷っている場合は、在宅医療のメリット・デメリットや、在宅医療が向かないケースと他の選択肢も合わせて確認すると、「今の状態ならどこまで自宅で頑張れるか」「どのタイミングで施設を検討すべきか」が整理しやすくなります。

家族の生活動線から考える“後悔しない”施設選び(富士市版)

施設の評判や建物の新しさよりも、「通いやすさ」が満足度に直結します。

富士市は東西に広く、生活圏が大きく分かれます。

  • 富士川より東側:吉原・原・駿河湾側の生活圏
  • 富士川町・松野・岩淵:静岡市清水区との行き来が多いエリア
  • 富士宮との連携が多い地域もある

このため、「富士市内ならどこでも同じ」ではなく、実際に通う家族の生活動線から考えることが大切です。

見学前に、次の3点を家族で話し合っておきましょう。

  • 誰が(長男・長女・配偶者など)
  • どの交通手段で(車・電車・バス)
  • どれくらいの頻度で(週○回・月○回)

この3つを決めた上で施設を選ぶと、「遠すぎて面会が続かない」という後悔を防ぎやすくなります。
実際、私は施設管理者としてご家族と関わる中で、「近いからこそ面会が続いて、結果的に本人も落ち着いている」と感じる場面を多く見てきました。


「候補が多すぎて自分たちだけでは絞り切れない」「紹介センターを使うべきか迷っている」という方は、まず老人ホーム紹介サービスの選び方と注意点を確認し、信頼できる窓口の見極め方を押さえておくと安心です。
紹介サービスの活用メリット・デメリットを整理した解説記事も読んでおくと、「自分たちのケースでは使ったほうが良いか」の判断材料になります。

富士市で実際にあった支援事例

医療・介護・お金・家族の状況を整理すると、「今できる現実的な選択肢」が見えてきます。

事例① 医療依存度が高く市内の受け入れが難しい → 医療対応型ホームへ

  • 80代男性/心不全・在宅酸素・吸引あり
  • 富士市内の病院MSWから退院調整の相談

当初は受け入れ可能な特養・老健が見つからず難航しましたが、老健に一時入所 → 医療対応型有料ホームへ安全に転居する二段階プランで解決。
家族の面会頻度・費用負担・医療ニーズのバランスをとりながら、富士市内での生活を継続できました。

事例② 認知症BPSDが強く在宅限界 → GH入居で安定

  • 夜間徘徊・不眠・不穏が増え、家族の見守りが限界に

グループホームへの入居後、少人数での生活リズムの調整と、薬に頼りすぎないケアにより、夜間の徘徊が減少。
家族からは「もっと早く相談すればよかった」という声がありました。

事例③ 身元保証なし・生活保護 → 行政連携で入居実現

保証人がいないことを理由に施設入居をあきらめかけていましたが、保証会社の利用+介護扶助+行政との連携により入居が実現したケースです。
「自分たちだけでは無理だ」と感じたときこそ、ケアマネ・MSW・専門の紹介事業者に早めに相談することが重要です。

身元保証や契約手続きが不安な場合は、身元保証専門の相談窓口に繋ぐことで、生活保護や年金収入の範囲で現実的なプランを立てられることも多くあります。

よくある失敗パターンとその回避方法(富士市版)

  • 退院が迫り空室だけで決めてしまう
    → 老健への一時入所+特養・有料ホームへの二段階プランを検討する
  • 認知症が進行してから探し始める
    → GHや認知症専門フロアは人気で空きが偏るため、「まだ早いかも」と思う段階から情報収集を始める
  • 費用が不透明で動き出せない
    → 総額の内訳(家賃・食費・水光熱費・オムツ代・医療費)を一覧でもらう
  • 保証人がいないから無理と思い込む
    → 保証会社+行政連携で解決できるケースが多く、まずは専門職に相談する

失敗パターンの多くは、「情報不足」と「時間不足」から生まれます。
逆に言えば、早めの相談と情報整理さえできれば、富士市は選択肢の多い地域なので、納得のいく選択につながりやすいと言えます。

「どこに何を相談していいか分からない」という場合は、まずは気軽に無料相談や問い合わせフォームから状況を共有してもらえれば、ケアマネ・MSW・施設側と連携しながら一緒に整理していきます。

富士市の老人ホームに関するよくある質問

ここでは、看護師・施設管理者・在宅医療事務長として年間100件以上の相談を受ける中で、特に質問が多いものをまとめました。

富士市で老人ホームを探し始めるタイミングは?

入退院を繰り返している、転倒が増えてきた、夜間の見守りが難しくなってきた時期が一つの目安です。
「まだ早いかも」と感じる段階でケアマネ・MSW・専門の紹介窓口に相談しておくと、急な状態変化にも対応しやすくなります。

富士市以外(静岡市・沼津市)も候補にすべき?

医療対応が必要なケースや、退院日が迫っているなど急ぎの場合は、静岡市や沼津市も含めて広域で探すほうが成功率が高いです。
「家族が通える範囲」の生活動線に合わせて、エリアを柔軟に検討するのが現実的です。

生活保護・保証人なしでも入居できますか?

可能です。富士市は行政との連携が取りやすく、保証会社を併用することで入居できるケースが多数あります。
生活保護制度では、介護サービスの費用は「介護扶助」として原則本人負担なしで支給される仕組みがあります。厚生労働省「生活保護制度の概要」
生活保護申請や介護扶助、保証会社の利用などを組み合わせることで選択肢が広がるため、まずは状況をご相談ください。
身元保証について個別に相談したい場合は、以下の身元保証相談窓口も利用できます。

認知症が進んだ家族でも受け入れてくれる施設はありますか?

あります。グループホームや、認知症専門フロアをもつ有料ホームで対応が可能です。
徘徊・不眠・不穏などBPSDが強い場合も受け入れ事例がありますので、症状やこれまでの経過を整理してご相談ください。

富士市の老人ホームは費用いくらくらい?

特養は月8〜13万円、有料老人ホームは月15〜22万円が一つの目安です。
ただし、費用は「医療費・オムツ代・水光熱費」が含まれるかどうかで大きく変わります。見学時に「毎月の総額の目安」と「最近3カ月の平均請求額」を確認することをおすすめします。

退院が迫っていて急ぎで探したい場合は?

老健への一時入所→医療対応型ホームや特養を並行して検討する「二段階プラン」が有効です。
診療情報提供書をもとに、MSW・ケアマネ・紹介窓口が連携して受け入れ可否を確認し、最短で見学まで調整していきます。

まとめ|富士市で老人ホームを選ぶときのポイント

富士市は、人口規模に対して介護施設の受け皿が比較的多く、「選べる地域」です。
その一方で、種類や費用、医療対応の違いが分かりづらく、「どこを選べばいいか分からない」というご家族が多いのも事実です。

富士市で老人ホーム・介護施設を検討するときは、まず次の4つを整理してみてください。

  • 医療ニーズ(医療依存度・主な病気)
  • 認知症の有無・進行度・行動症状(BPSD)
  • 家族の生活動線・通いやすさ
  • 予算と、公的制度(負担限度額認定・高額介護など)の活用可否

この4つが整理できると、「特養・老健・有料ホーム・サ高住・GHのどれが合いそうか」が見えてきます。
また、生活保護や保証人の問題があっても、富士市では行政や保証会社との連携で解決できるケースも多くあります。

「急な入院で時間がない」「候補が多すぎて決められない」「お金のことが不安で一歩が出ない」――そのようなときは、ご家族だけで抱え込まず、医療ソーシャルワーカーやケアマネジャー、地域に詳しい専門家に早めに相談することが何よりの近道です。

富士市・静岡県エリアでの施設選びについては、私も看護師・・福祉事業部統括部長在宅医療クリニック事務長としての経験を活かし、無料でご相談をお受けしています。
状況をお聞きしたうえで、「今とれる現実的な選択肢」を一緒に整理していきましょう。

まずは、施設や身元保証のことを専門職に相談してみたいという方は、以下の窓口からご連絡ください。

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