特養は待機が長すぎてすぐに入れない」
「民間の有料老人ホームは月々の費用が高すぎて手が出ない」
急な介護が必要になり、このような切実な状況で多くの方が検討するのが「老健(介護老人保健施設)」です。
リハビリ体制が充実し、入居一時金も0円という魅力的な施設ですが、実は「月々の基本費用」以外にも、老健特有のコストや制度上の落とし穴があることをご存知でしょうか?
✅この記事でわかること
- 老健のリアルな月額費用相場と詳しい内訳
- 制度改正に伴う「多床室の室料負担増」のリスク
- 費用負担を劇的に抑える「3つの最強公的制度」
- 「名もなき介護の手間」と認知症による「口座凍結」を防ぐ事前対策
私はこれまで、救急・重症心身障害の看護師、有料老人ホームの施設長を務め、現在は訪問診療クリニックの事務長として現場の裏側を見てきました。
今回は、老健の費用相場と自己負担を最小限に抑える方法、そして「3〜6ヶ月後の退所」を見据えて絶対にやっておくべき資金・家事対策を分かりやすく解説します。
【結論】老健の費用相場は月8〜13万円
まず結論からお伝えすると、老健の費用相場は月額8〜13万円(1割負担の場合)です。
この目安金額には、基本の介護サービス費・居住費・食費が含まれています。ただし、ここにおむつ代や医療費、日用品代などの「実費」が加算される仕組みです。
他の介護施設と比べると「圧倒的に安い」
老健は、病状が安定した高齢者がリハビリを行い「在宅復帰」を目指すための公的施設です。
そのため、民間の有料老人ホームと比較しても費用負担が極めて軽いのが最大のメリットです。
| 施設種別 | 月額費用目安 | 入居一時金 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 老健 | 8〜13万円 | 0円(不要) | 医療・リハビリが充実。最も低コストで入所可能 |
| 特養 | 10〜15万円 | 0円(不要) | 安価で長期入所向きだが、待機者が多く入所難易度が高い |
| 有料老人ホーム | 15〜35万円 | 0〜数千万円 | 手厚いサービスと設備。費用負担は大きい |
| サ高住 | 12〜25万円 | 敷金程度 | 自由度は高いが、介護度上昇に伴い費用が増えやすい |
※1割負担・一般世帯の目安(厚生労働省等の公表データを参考)
有料老人ホームでは数百万〜数千万円かかることもある「入居一時金」が、老健では一切かかりません。
初期費用0円でスタートできる点は、急な介護に直面したご家族にとって非常に大きな救いとなります。
【要注意】多床室室料の自己負担増リスク
これまで老健の「多床室(相部屋)」の室料(家賃相当)は、基本的に無料(光熱費等除く)に近い扱いでした。
しかし、厚生労働省の社会保障審議会等での議論により、制度見直しが進められています。
⚠️ 制度改正に伴う負担増に注意
厚生労働省の見直しにより、これまで室料負担がなかった老健の多床室について、資産や所得に応じた自己負担(月額数千円〜1万円程度)を順次導入する方向で議論が進んでいます(出典:厚生労働省・社会保障審議会介護給付費分科会資料)。
これから入所を検討される方は、「現在の目安より月1万円ほど高くなる可能性がある」と見込んで資金計画を立てるのが安全です。
【詳細内訳】老健費用の仕組みとシミュレーション
老健の請求書は複雑に見えますが、大きく分けて4つのブロックで構成されています。
✅老健費用の4大要素
- 施設サービス費(1〜3割負担)
介護度に応じた基本料金。要介護度が高いほど高くなります。 - 居住費・食費(全額自己負担※)
家賃と食事代。※後述する「補足給付」で大幅に安くなります。 - サービス加算(1〜3割負担)
「リハビリ強化」「看取り対応」「栄養管理」など、受けたケアに応じて加算されます。 - 日常生活費・医療費(実費)
理美容代、私物洗濯代、特別な医療処置、薬代など。
現場の視点からお伝えすると、意外と差がつくのが「4. 日常生活費」です。
施設によってはアメニティセット(タオル・日用品レンタル)や教養娯楽費として定額請求される場合があり、これが月1万〜2万円の追加負担となることがあります。
【シミュレーション】要介護3・多床室の場合
最も標準的なケースで計算してみましょう。
💡モデルケース(1割負担・一般世帯)
- 基本サービス費:約26,000円
- 各種加算(リハビリ等):約5,000円
- 食費:約43,000円(1,445円/日)
- 居住費(多床室):約11,000円(377円/日)
- その他実費:約10,000円
合計目安:約 95,000円 / 月
一方、これが「ユニット型個室」を選択した場合、居住費が月額約6万円(約2,000円/日)に跳ね上がるため、総額で14万〜15万円程度になります。
毎月の出費を最優先で抑えるなら「多床室(相部屋)」を選択するのが鉄則です。
【絶対申請】費用を安くする3つの最強制度
老健の費用は、自治体へ適切に申請するだけで劇的に安くなる仕組みが用意されています。
特に「世帯全員が住民税非課税」の場合、月額費用は半分以下になるケースも珍しくありません。
1. 特定入所者介護サービス費(補足給付)
所得や預貯金額が一定基準以下の世帯に対し、食費と居住費の自己負担分を国・自治体が肩代わりしてくれる公的な制度です(出典:厚生労働省「介護保険負担限度額認定について」)。
| 対象区分 | 食費(月額) | 居住費(多床室/月) | 軽減効果 |
|---|---|---|---|
| 一般世帯(申請なし) | 約43,000円 | 約11,000円 | – |
| 非課税世帯(第3段階) | 約12,000円 | 約11,000円 | 約3万円お得! |
| 非課税世帯(第2段階) | 約12,000円 | 約11,000円 | 約3万円お得! |
※厚生労働省の公表基準に基づく目安金額です。
この制度を利用するには、市区町村の介護保険窓口で「介護保険負担限度額認定証」の発行手続きを行う必要があります。
自動適用はされないため、必ず申請を行ってください。
2. 高額介護サービス費
介護費用の自己負担額(1〜3割部分)が上限を超えた場合、超過分が戻ってくる制度です。
- 一般世帯の上限:44,400円 / 月
- 非課税世帯の上限:24,600円 / 月
3. 高額医療・高額介護合算療養費制度
老健は医療費もかかります。年間(8月〜翌7月)の「医療費」と「介護費」を合算し、限度額を超えた分が払い戻される制度です。
「今年は入院もして医療費がかさんだ…」という年は、この制度で数万〜数十万円が戻ってくる可能性があります。
老人ホームを探す今だからこそ、「名もなき介護と不安」のすべてを手放してください
施設の相談や見学が進み、ようやく介護のゴールが見えてきたはず。
でも、入所までの「日々の食事作り」や「重い荷物の買い出し」、そして入所後の「お金や実家の管理」の準備はできていますか?
医療や介護の最前線で数多くのご家族を支えてきた私が、確信を持って言います。
施設の検討が進んでも、日々の細かな家事や将来への不安を抱えたままだと、あなた自身の心と体が先に限界を迎えます。
親御さまと笑顔で向き合い、スムーズに施設生活をスタートさせる最大の秘訣は、「外注できる家事や手続きは、今すぐプロに預ける」ことなのです。
1. 日々の「食事作り」と「買い出し」の手間を手放す(宅配サービス)
施設入所までの期間や一時帰宅の際に、ご家族の体力を最も奪うのが「毎日の食事準備」と「かさばる荷物の買い出し」です。
これらは、用途に合わせて2つの「プロの宅配サービス」を使い分けるだけで、日々の負担を完全にゼロにできます。
🛒 かさばる日用品や、実家整理中の手軽な食事には…
【生協の宅配(パルシステム)】
ティッシュやトイレットペーパーなどの重い荷物や、温めるだけの美味しいお惣菜を玄関先まで届けてもらうことで、買い出しの重労働から解放されます。
🍱 塩分控えめや「やわらかい食事」などの栄養管理には…
【食事制限専門の宅配食(ウェルネスダイニング)】
特別な配慮が必要な食事を毎日3食、別メニューで作るのはプロでも至難の業。食事制限の専門家に頼ることで、毎日のプレッシャーから自分を解放できます。
- 管理栄養士が監修:難しい栄養・塩分計算はすべてお任せ。
- レンジで数分調理:火を使わず、安全で温かい食事がすぐ完成。
- 出汁の効いた味:「美味しくない制限食」のイメージを覆す満足感。
「プロの宅配食や配食に頼る」という選択こそが、家族全員の穏やかな日常を取り戻す防波堤になります。
看護師「病気や身体の状態に合わせた、失敗しない食事を見つけたい」というご相談を多数いただいています。
腎臓病、心不全、糖尿病、飲み込みの低下など、お体の状態によって必要な食事制限や調理法は全く異なります。
「せっかく頼んだのに体に合わなかった」と後悔する前に、徹底比較した失敗しない高齢者向け宅配食の選び方とおすすめランキングをご確認ください。
👑【総合ランキング】プロが選ぶ「本当に美味しい」高齢者向け宅配食
迷ったらこれ!全15社以上を実食比較した決定版。まずは失敗しない味選びから。🩸 【糖尿病・HbA1c】インスリンや入院を回避したい方へ
面倒なカロリー・糖質計算を完全にゼロ化。毎日の献立作りのストレスから解放されます。🧂【高血圧・減塩】「味が薄くてまずい」と親に言わせない減塩食
塩分2.0g以下でも出汁の旨味で大満足。別メニューを作る家族の負担もなくなります。👄【嚥下・ムース食】「誤嚥性肺炎」の恐怖から家族を守るやわらか食
スプーンで簡単に潰れるプロの調整食。安全で見た目も美しい「食べる喜び」を取り戻す。🥚【腎臓病・たんぱく制限】管理栄養士が数値を完全管理する専門食
計算が最も難しい「たんぱく質・カリウム・塩分」の3大制限を自動でクリア。💧 【人工透析】リン・カリウム・水分量を徹底コントロールした調整食
透析日のデリケートな身体にも優しい安心設計。家庭での調理限界を超える栄養管理。🍽️ 【痛風・脂質異常症】プリン体やコレステロール対策に悩む方へ
「ガマンだらけの食事」はもう終わり。数値を抑えながら美味しく食べる新習慣。
2. 「ちょっと一杯のお茶」を沸かす手間を手放す(アクアクララ)
実家で暮らす親御さま、あるいは同居するご家族にとって、意外な負担が「水分補給や服薬の都度の沸かし直し」です。
高齢者は喉の渇きを感じにくく脱水になりやすいため、「いつでもすぐに水分が摂れる環境」を整えることが最も重要になります。
その度にキッチンに立ち、お湯を沸かしたり冷ましたりするのは、日々消耗しているご家族にとって本当に酷な作業です。
✅白湯作りや薬の準備を1秒で終わらせる
「お湯を沸かす・冷ます」隠れた介護家事をゼロにする方法
ウォーターサーバーがあれば、服薬用の白湯も、とろみ茶も、レバーを軽く押すだけで適温のものが一瞬で作れます。
まずは無料お試しを活用して、家事の引き算がどれほど暮らしを優しくするか、実感してみてください。



施設探しを進める今だからこそ、ご家庭内の『1秒でも休める工夫』が何より大切です。
実際にウォーターサーバーを導入し、どれほどの時間と精神的ゆとりが生まれたのか、具体的な時短メリットと失敗しない選び方を丁寧に解説しています。
【時短革命】医療・介護のプロが断言!在宅介護で負担を減らすウォーターサーバー活用術
3. 「見えない時間」の不安と心配を手放す(見守りツール)
そして、ご家族の心を最も疲れさせるのが「目を離している間に、何かあったらどうしよう」という精神的な不安です。
だからといって、ずっと付きっきりでいることは不可能ですし、親御さん側も「監視されるのは嫌だ」とプライドを傷つけられてしまうケースが少なくありません。
そんな「見守りたいけれど、嫌がられたくない」という葛藤を解決してくれるのが、最新の見守りツールです。
- SwitchBot(スマートセンサー):
カメラを使わず、ドアの開閉や部屋の温度など「生活の動き」だけをさりげなくスマホに通知。
- au見守りプラグ:
コンセントに挿すだけ。家電の使用状況や部屋の人の動きを感知して、そっと異変を知らせてくれるスマート家電。
こうした「監視感のないツール」を賢く頼ることで、お互いのプライバシーと尊厳を守りながら、あなたが安心して眠れる夜を取り戻すことができます。



「親が嫌がらないか心配」「ごちゃごちゃした配線やネット設定は苦手…」という方もご安心ください。
ご家庭の通信環境(Wi-Fiの有無)や、親御さんの性格に合わせて「絶対に失敗しない見守りツールの選び方と設定術」をプロの視点でまとめました。
🏠【実家見守り】親が嫌がらないのはSwitchBot一択。「監視」回避の設定術と医学的センサー配置
カメラに抵抗がある親御さんへ。プライドを傷つけず、熱中症や転倒リスクを回避する配置の秘訣。📹 【看護師推奨】高齢者見守りカメラおすすめ3選!Wi-Fiなしでも使える最適解は?
「実家にネット環境がない」「やっぱり映像で安全を確認したい」という方の悩みを解決する最適解。
4. 【施設入居の最大の壁】「親の口座凍結」と「空き家売却」のリスクを手放す
ここまで日々の家事や見守りの手放し方をお伝えしてきましたが、施設検討中のご家庭が絶対に手遅れになってはいけないのが、「お金と不動産管理の不安」を手放すことです。
老人ホームに入居すると、数十万〜数百万の入居一時金や毎月の費用支払い、そして誰も住まなくなる「実家の売却や管理」という現実に直面します。
しかし、入所後に親御さまの認知症が進んで銀行に「意思能力の低下」と判断されると、口座が即座に凍結されます。
すると「親の財産から費用を払えない」「実家を売却できず固定資産税だけを払い続ける」という、ご家族が深刻な資金難に陥る最悪の事態に発展してしまうのです。
この「口座凍結」や「実家売却不可」のリスクを、手遅れになる前に合法的に回避できる方法として、いま多くのご家庭が導入しているのが「家族信託」です。
- 施設費用の引き出しがスムーズ:
親の財産を家族が合法的に管理し、医療費や施設費用の支払いが滞りません。 - 空き家になる実家の売却が可能に:
施設入居に伴う不動産売却や管理を、親に代わって子どもが進められます。
中でも、メディア掲載実績が豊富で、累計相談件数1万件を突破している実績トップクラスのサービスが「家族信託の【おやとこ】」です。



「うちの家庭でも家族信託は必要?」「まだ親は元気だけど、今なにをすべき?」といった疑問を、専門家に無料で相談できます。
家族信託は「親御さまに意思能力があるうち(=元気なうち・症状が軽いうち)」しか契約できません。
施設検討が進む今のタイミングを逃すと手遅れになってしまうため、まずは無料相談でご家庭のリスクをチェックしておいてください。
また、老健退所後の有料老人ホームの費用工面や、空き家となる実家の処分に備え、事前に「いま実家がいくらで売れるのか」を正確に把握しておくことも欠かせません。
▼環境を変えずに老後資金を確保▼
※共有持分やトラブル物件も相談OK
【公式:ワケガイはこちら】
まとめ:老健は制度活用と「資金・家事対策」のセットで攻略する
最後に、老健の費用を最大限抑え、今後の不安をなくすための実践手順を整理します。
市区町村の窓口で特定入所者介護サービス費(補足給付)の申請を行い、毎月の食費・居住費を大幅にカットします。
個室よりも費用の安い多床室(相部屋)を優先検討し、洗濯代や日用品などの見えない実費を契約前にチェックします。
親の認知症が進む前に「家族信託」の無料相談を活用し、将来も親の口座から施設費用を引き出せる仕組みを作ります。
宅配食やウォーターサーバー等で日々の限界的な負担を減らしつつ、実家の査定を行って退所後の資金計画をクリアにします。
しかし、3〜6ヶ月後の退所見込みや親の口座凍結リスク、日々の介護疲労まで見据えて対策をしておかなければ、家族が共倒れしてしまいます。
適切な制度を活用し、頼れるプロやサービスに早期に任せることで、介護の不安は必ず解消できます。
まずは無料相談や資料請求から、今できる第一歩を踏み出してみてください。


















