心不全の食事「塩分6g」は宅配食で守る。看護師が教える再入院を防ぐ「戦略的」手抜き術

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「退院後の食事は、塩分を1日6g未満に抑えてくださいね」

医師や看護師からそう言われて、途方に暮れていませんか?

日本の平均的な食生活では、1日の塩分摂取量は約10.1g(男性10.9g、女性9.3g)と言われています。
※出典:令和元年 国民健康・栄養調査結果(厚生労働省)

それをいきなり「約半分に減らせ」と言われるのですから、無理もありません。
しかし、心不全において食事管理は「薬」と同じくらい、あるいはそれ以上に重要です。

結論から言います。
自宅のキッチンだけで、家族の手料理だけで「塩分6g」を厳守するのは、プロの料理人でも至難の業です。
再入院を防ぎたいなら、1日1食だけでも「計算済みの医療用宅配食」に置き換えてください。

この記事では、元・救急看護師として多くの「心不全増悪(ぞうあく)」を見てきた私の視点から、なぜ食事で失敗して再入院してしまうのか、そして命を守るための具体的な解決策をお伝えします。

目次

なぜ心不全で「手作りの減塩」は失敗するのか

心不全の患者さんが救急外来に戻ってくる理由のトップクラスが「塩分・水分制限の失敗」です。
これは決してご本人の意思が弱いわけでも、ご家族の努力が足りないわけでもありません

日常に潜む「見えない塩分」が多すぎるのです。

1. 日本食は「塩の塊」である現実

味噌汁、漬物、干物、練り物。高齢の方が好む和食には、驚くほど多くの塩分が含まれています。
「薄味にしたつもり」でも、食卓で醤油をひと回しすれば、それだけで1g〜2gの塩分を摂取してしまいます。

食品名塩分相当量(目安)
うどん・そば(汁まで)約 5.0g 〜 6.0g
アジの開き(1枚)約 1.5g 〜 2.0g
かまぼこ(3切れ)約 0.8g
梅干し(1個)約 2.0g

※一般的な目安です。製品により異なります。

うどんを1杯食べてしまえば、それだけで1日の許容量(6g)のほとんどを使い切ってしまう計算になります。

2. 塩分過多=陸上で溺れる苦しみ

なぜここまで厳しく言うのか、少しだけ医学的な理由を説明させてください。

心不全とは、心臓のポンプ機能が弱っている状態です。
塩分を摂りすぎると、体は血液の塩分濃度を薄めようとして水分を溜め込みます。これが血液量を増やし、弱った心臓にさらなる負荷をかけます。

塩分を摂りすぎる

→体内の塩分濃度が上がり、喉が乾いて水分を多く摂る。

→血液量が増える

→血管内の水分が増え、弱ったポンプ(心臓)で処理しきれなくなる。

→肺に水がたまる

→行き場を失った水分が肺に染み出し、「陸上にいながら溺れているような呼吸困難」を引き起こす。

これが「うっ血性心不全」の悪化プロセスです。
「ちょっと味が濃いけどいいか」という油断が、夜間の救急搬送に直結します。

「塩分制限食」こそ、宅配サービスを頼るべき理由

命に関わる管理だからこそ、あやふやな目分量で作る手料理ではなく、数値管理されたプロの食事が必要です。
これを「手抜き」とは呼びません。「再入院を防ぐための治療戦略」と捉えてください。

メリット1:正確な「塩分2g以下」のお弁当

医療・介護食専門メーカーであるメディカルフードサービス(MFS)などの制限食は、1食あたりの塩分を0.6g〜1.7g程度に厳密にコントロールしています。

これを夕食に食べるだけで、朝と昼に多少の余裕が生まれます。
1日の中で「塩分貯金」ができるようになるのです。

メリット2:減塩なのに「出汁」がきいている

「減塩食=味がしない」というイメージを捨ててください。
専門の宅配食メーカーは、独自の調理技術で出汁の旨味や酸味(お酢や柑橘)、香辛料を巧みに使い、「塩は薄いけれど、味は深い」を実現しています。

「自分で作るとただのお湯のような味になってしまうが、宅配食はしっかり『おかず』の味がする。これなら続けられるし、何より息苦しくならなくなったのが嬉しい」
(70代男性・心不全療養中)

メリット3:家族(介護者)が倒れないために

実はこれが一番重要かもしれません。
毎食、計量スプーンで調味料を計り、家族とは別の薄味メニューを作る。このストレスは計り知れません。

「お弁当の日は、調理も片付けもしなくていい」
この休息が、在宅療養を長く続けるための秘訣です。

心不全の方が宅配食を選ぶ「3つの基準」

宅配食なら何でも良いわけではありません。
コンビニ弁当やスーパーの惣菜はもちろんNGですし、一般的な「高齢者向け配食サービス」でも、塩分が高めに設定されていることがあります。

心不全の方が選ぶ際は、以下の3点を必ずチェックしてください。

✅基準1:1食の塩分が「2.0g以下」であるか 「2.5g以下」では少し甘いです。3食で6g以内に収めるためには、1食2.0g以下が必須ライン。重症度によっては1.7g以下(メディカルフードサービスなど)を選ぶ必要があります。

✅ 基準2:医療・介護の専門性が高いか 単に「ヘルシー」を謳うのではなく、医師や管理栄養士が監修し、数値的根拠を持って作られているメーカーを選びましょう。

✅ 基準3:継続できる「味」と「価格」か どんなに数値が優秀でも、美味しくなければ続きません。また、再入院コストと比較すれば安いとはいえ、年金生活の中で無理のない範囲で続けられる価格帯かどうかも重要です。

看護師が厳選!心不全におすすめの宅配食ランキング

「じゃあ、結局どのお弁当を選べばいいの?」
「種類が多すぎて、どれが自分に合うかわからない」

そんな声にお応えするために、数ある宅配食サービスの中から「塩分2.0g以下」を厳守し、なおかつ「味の評価」と「医療的な信頼度」が高いメーカーだけを厳選して比較しました。

失敗したくない方、まずはどのサービスから試すべきか知りたい方は、以下のランキング記事を参考にしてください。

→心不全向け!減塩宅配食ランキング5選を見る

※各社の塩分量、価格、送料、お試しセットの有無などを一覧で比較しています。

「高い」と感じる方へ:再入院コストとの比較

「1食800円〜900円は高い」と感じるかもしれません。
しかし、もし心不全が悪化して入院となればどうなるでしょうか。

  • 入院費:高額療養費制度を使っても月6万〜10万円
  • 差額ベッド代:1日数千円〜数万円(保険適用外)
  • 家族の負担:面会や着替えの運搬にかかる交通費と時間

何より、入院するたびに心臓の機能は一段階ずつ落ちていき、元の生活に戻れなくなっていきます。
「1日1食の宅配弁当代」は、再入院を防ぐための「最も安上がりな保険」と言えるのではないでしょうか。

心不全の宅配食に関するよくある質問

冷凍のお弁当は美味しくないイメージがあります。

近年の急速冷凍技術は劇的に進化しており、特にMFSなどの専門メーカーは「解凍した時に一番美味しくなる」ように逆算して調理しています。昔のような水っぽさやパサつきはほとんど感じません。

高齢者でも簡単に準備できますか?

はい、電子レンジで温めるだけです。火を使わないため、認知症の方や独居の方でも火事の心配がなく、安全に食事を摂ることができます。容器はそのまま捨てられるので洗い物も不要です。

介護保険や医療保険は使えますか?

基本的に宅配食は「配食サービス」として公的保険の適用外(全額自己負担)となります。しかし、再入院にかかる高額な医療費や、家族が食事を作る労力をコスト換算すれば、決して高い投資ではありません。

冷凍庫に入りきるか心配です。

多くのセットは7食〜14食単位で届くため、冷凍庫のスペースを確保する必要があります。容器の厚みは3〜4cm程度ですので、食パン1斤分〜2斤分ほどのスペースを空けておくと安心です。

ご飯(白米)はついていますか?

メーカーによりますが、基本プランは「おかずのみ」が多いです。ご飯は自宅で用意することでコストを抑えられます。ただし、MFSやDr.つるかめキッチンには「ご飯付き」のセットも用意されています。

カリウムや水分の制限がある場合も大丈夫ですか?

心不全の薬(利尿剤など)によってはカリウム値に注意が必要な場合があります。今回紹介したメーカーは成分表示が明確ですが、厳密な制限がある場合は、注文前にかかりつけ医や担当の管理栄養士に「成分表」を見せて相談することをお勧めします。

まとめ:食事管理を外注して、心臓と家族を守ろう

「食事を作るのが家族の役目」
その責任感が、かえって患者さんを追い詰め、介護者を疲弊させてしまうことがあります。

心不全のコントロールにおいて、宅配食は手抜きではなく「有効な治療手段」です。
美味しい減塩食を活用して、息苦しさのない、穏やかな在宅生活を守ってください。

まずは「お試し」から始めましょう

  • 無理な勧誘はありません。
  • 1回(6食)だけの注文が可能です。
  • 今日注文すれば、数日後には「安心」が届きます。

▼あなたの状態に合った宅配食はどれ?詳しくは以下のランキングで解説しています。
\心不全におすすめの宅配食ランキング5選/

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kawauchi
看護師/訪問診療クリニック事務長/計画相談員
私は、看護師として重症心身障害病棟・救命救急HCUに従事した後、有料老人ホームの管理者・看護部長・福祉事業部統括として、入居者の生活と医療連携の現場に携わってきました。

現在は、訪問診療クリニックの事務長として在宅医療の運営に関わると同時に、計画相談員・医療福祉コンサルタントとして、東海エリアを中心に施設紹介・身元保証・医療介護連携の支援を行っています。

病院・施設・在宅という立場の異なる現場をすべて経験してきたからこそわかる、制度論だけではない「現場のリアル」や「家族が直面する苦悩」を踏まえた発信を大切にしています。

このブログでは、現場経験に基づく実践的な情報を軸に、後悔しない選択のための情報を発信しています。
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