高血圧でも寿司はOK?血圧を上げない「ガリ活用術」とネタの選び方

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「血圧が高いから、塩分の多いお寿司は控えている……」
「醤油をつけなければ大丈夫だと思っているけれど、味気ない」

日本人のソウルフードであるお寿司。高血圧と診断されてから、足が遠のいている方も多いのではないでしょうか。
確かに、お寿司は「酢飯(塩+砂糖)」と「醤油」のダブルパンチで、塩分過多になりやすいメニューです。

しかし、諦める必要はありません。
「食べるネタ」と「サイドメニュー」の選び方を変えるだけで、お寿司は血管をメンテナンスする健康食に変わります。

この記事では、看護師の視点から、高血圧の方が血圧を上げずに回転寿司を楽しむための「3つの極意」を解説します。
特に「食後のデザート選び」は意外な裏技ですので、ぜひ試してみてください。

結論

  • 醤油は小皿を使わず、「ガリ」で塗るのが鉄則。
  • 「青魚(光り物)」を優先し、血管のケアをする。
  • 回転寿司では「あおさ汁」「メロン」でカリウムを摂取。
  • 食べた後は「48時間リセット」で塩分を出し切る。

この記事は、看護師・管理職として急性期・施設・在宅医療を経験し、現在は訪問診療クリニック事務長として医療介護連携に携わる筆者が、現場・経営の視点で解説しています。

目次

極意① 最大の敵は「シャリ」と「醤油のドボ漬け」

まず、数字で現実を見てみましょう。
お寿司のシャリ(酢飯)には、味を調えるために塩と砂糖が含まれています。その量は寿司10貫(5皿)で約1.5g前後

ここに醤油を小皿に入れて、ネタをドボッと浸して食べると、さらに2.0g〜3.0gの塩分が追加されます。
つまり、無防備に食べると一食で塩分4.0g〜5.0g(ほぼ1日分)を摂取してしまうのです。

参考:日本人の食事摂取基準(厚労省)

対策A:「ガリ」を刷毛(ハケ)にして9割カット

醤油皿に醤油をなみなみと注ぐのは今日で卒業しましょう。
おすすめは、「ガリ」を刷毛(ハケ)代わりに使うテクニックです。

✅小皿に数滴だけ醤油を垂らす
大量に入れる必要はありません。底が見える程度で十分です。

ガリをつまんで醤油を少しつけ、それをネタの表面にサッと塗ります。
これで「ドボ漬け」を防ぎつつ、表面の塩気だけで舌を満足させることができます。

注意:ガリ自体を食べすぎない
ガリ(生姜の甘酢漬け)自体にも塩分と糖分が含まれています。
「塗る道具」として使い、食べるのは最後に口直しで少量にするのが賢明です。

対策B:最強の裏技「スプレー醤油」を持参する

もし可能であれば、100円ショップの「スプレーボトル」に醤油を入れて持参することを推奨します。
ネタにワンプッシュ吹きかけるだけで、香りは口いっぱいに広がり、塩分は0.1g以下。

これが最も確実な減塩方法です。(※持ち込み可否は念のためお店のルールに従ってください)

極意② 「青魚」と「お酢」で血液サラサラを狙う

高血圧の方にこそ、積極的に食べてほしいネタがあります。
それが、イワシやサバなどの「青魚(光り物)」です。

スクロールできます
推奨度ネタ高血圧へのメリット・注意点

積極推奨
イワシ
アジ
サバ
青魚に豊富な「EPA・DHA」は、血液中の中性脂肪を減らし、血管の弾力性を保つ働きがあります。動脈硬化予防のため、マグロよりも優先して選びたい「血管ケア食材」です。

注意
マグロ赤身
サーモン
玉子
悪くはありませんが、栄養価は普通です。
特に玉子は、出汁に塩分が含まれているため、甘いからといって油断は禁物です。
×
NG
イクラ・魚卵
漬けマグロ
練り物
イクラなどの魚卵は塩分の塊です。また、「漬け」ネタは醤油がたっぷり染み込んでおり調整ができません。カニカマなどの練り物も塩分が高めです。

コレステロールや中性脂肪も気になる方は、脂質異常症でも楽しめるお寿司のネタ選びもあわせてご覧ください。

極意③ サイドメニューで「塩分排出ポンプ」を稼働させる

お寿司の塩分を少しでも体から追い出すために、サイドメニューを戦略的に活用します。

汁物は「あおさ汁」一択(ただし汁は残す!)

多くの回転寿司店にある「あおさ(海苔)の味噌汁」。
あおさには、野菜以上に豊富なカリウム食物繊維が含まれています。

  • 具(あおさ)は全部食べる:カリウムを摂取。
  • 汁は半分以上残す:味噌の塩分を回避。

このルールを守れば、味噌汁は高血圧の強い味方になります。

デザートは「メロン」が高血圧の特権

これが意外な裏技です。
食後のデザートには、ケーキやプリンではなく「メロン」「パイナップル」などのフレッシュフルーツを選んでください。
カリウムで「排塩」する フルーツに含まれるカリウムは、体内に入ってきた余分なナトリウム(塩分)を吸着し、尿として排出する働きがあります。
酵素で消化促進 生のフルーツには消化酵素も含まれており、胃もたれ防止にも役立ちます。

血糖値スパイクが気になる方は、糖尿病専門の看護師が教える回転寿司の楽しみ方も参考にしてください。

食後の「むくみ」を防ぐ48時間リセット術

お寿司を食べた後、喉が渇くのは体内の塩分濃度が上がっている証拠です。
そのまま放置すると、血圧が高い状態が続いてしまいます。

お寿司を楽しんだ後の2〜3食(約48時間)は、「徹底的な減塩」を行ってください。
具体的には、次の食事を「塩分1g〜2g」に抑えて、1日のトータルバランスを整えます。

しかし、お寿司で満足した後、家で味気ない減塩食を作るのは気が進まないものです。
そんな時のために、私は「減塩タイプの宅配弁当」を冷凍庫にストックしています。

最近の医療用宅配食は、出汁の旨味が効いていて、塩分2g以下とは思えないほど美味しいものが増えています。
「お寿司を食べた日の夜は、これ」と決めておけば、面倒な計算も調理も不要で、確実に血圧ケアが完了します。

以下の記事で、高血圧の方に特におすすめの「味が薄くない」減塩宅配食をランキング形式で紹介しています。
外食を楽しむための「お守り」として、ぜひチェックしてみてください。

まとめ:青魚とフルーツがあれば怖くない

今回のポイント

  1. 醤油はスプレーか「ガリ塗り」で最小限にする。
  2. 「青魚(イワシ・アジ)」を選んで血管ケアをする。
  3. 「あおさ汁(汁残し)」と「メロン」で塩分を排出する。
  4. 食べた後は「減塩弁当」で48時間以内に帳尻を合わせる。

正しい知識があれば、高血圧でもお寿司は楽しめます。
我慢しすぎてストレスを溜めるより、賢く食べて、長く健康を維持していきましょう。

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kawauchi
看護師/訪問診療クリニック事務長/計画相談員
私は、看護師として重症心身障害病棟・救命救急HCUに従事した後、有料老人ホームの管理者・看護部長・福祉事業部統括として、入居者の生活と医療連携の現場に携わってきました。

現在は、訪問診療クリニックの事務長として在宅医療の運営に関わると同時に、計画相談員・医療福祉コンサルタントとして、東海エリアを中心に施設紹介・身元保証・医療介護連携の支援を行っています。

病院・施設・在宅という立場の異なる現場をすべて経験してきたからこそわかる、制度論だけではない「現場のリアル」や「家族が直面する苦悩」を踏まえた発信を大切にしています。

このブログでは、現場経験に基づく実践的な情報を軸に、後悔しない選択のための情報を発信しています。
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