胃がんとは?初期症状からステージ別治療、生存率・在宅食事ケアまで専門家が徹底解説

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「家族が胃がんかもしれない」「健康診断で再検査になったけれど、どうしたらいいか分からない……」
突然の告知や不安な結果を前に、頭が真っ白になってしまうのはごく自然なことです。

私はこれまで、救急や重症心身障害の現場、そして現在は訪問診療クリニックの事務長として、数多くの「がん」と向き合う患者様とそのご家族をサポートしてきました。

現場で痛感するのは、「正しく知ること」が、本人と家族の心を守る最大の防具になるということです。

この記事では、胃がんの初期症状からステージ別の治療法、そして「自宅での療養や食事の工夫」まで、公的データに基づき分かりやすく解説します。

治療法や便利なサービスのメリット・デメリットも包み隠さずお伝えしますので、今後の道しるべとしてお役立てください。

目次

胃がんとはどのような病気か?|統計から見る現状と特徴

胃がんは、胃の粘膜内の細胞が何らかの原因でがん細胞となり、無秩序に増殖していく病気です。

日本人の「がん」で多い胃がんの現状

国立がん研究センターの最新の統計によると、胃がんは日本人が罹患するがんの中で、常に上位に位置しています。
特に50代以降で罹患率が上昇する傾向があります。

かつては「不治の病」というイメージが強かったかもしれませんが、医療技術の進歩により、早期発見できれば「治る(完治を目指せる)」可能性が非常に高いがんへと変わってきています。

✅主な発生要因
胃がんの発生には、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染が深く関わっていることが分かっています。その他にも、塩分の過剰摂取、喫煙、過度な飲酒などの生活習慣がリスクを高めるとされています。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「胃がん」

胃がんの初期症状から進行時のサイン|見逃したくない身体の変調

胃がんの最も厄介な点は、「初期段階ではほとんど自覚症状がない」ということです。

自覚症状が出にくい初期段階

早期の胃がんでは、痛みや不快感を感じることは稀です。

症状が出たとしても、「少し胃がもたれる」「軽い胸やけがする」といった、日常的な胃炎や胃潰瘍と区別がつきにくいのが特徴です。

そのため、市販の胃薬で様子を見てしまい、発見が遅れるケースが後を絶ちません。

進行時に見られる特徴的な症状

がんが進行し、胃の粘膜の奥深く(筋層など)まで達すると、以下のような明確なサインが現れ始めます。

  • みぞおちの痛み・不快感(食後や空腹時に強くなることがある)
  • 食欲不振・急激な体重減少(食べる量が減った、食べていないのに体重が落ちる)
  • 黒色便(タール便)(胃からの出血が便に混じり、海苔の佃煮のように黒くなる)
  • 吐き気・嘔吐・嚥下障害(がんが大きくなり、食べ物の通り道が狭くなるため)
  • 貧血症状(慢性的な出血によるめまいや息切れ)
看護師

ご家族の「黒い便が出た」「急に服が緩くなった」という変化には要注意です。
これらは進行のサインの可能性が高いため、早急な受診を勧めてください。

「食べていないのに体重が落ちていく」という症状は、がん細胞が体内の栄養を強制的に奪うことで起こるため、気合だけでは防げません。
これ以上体力を落とさないための少量で高カロリーを稼ぐ「高密度栄養」の食事術もあわせて確認し、危険な体重減少を食い止めましょう。

胃がんの検査と診断までの流れ|早期発見のための選択肢

胃がんを確定診断するためには、医療機関での精密検査が不可欠です。一般的な流れは以下の通りです。

  1. 問診・触診(症状の確認)
  2. 胃X線検査(バリウム検査)または内視鏡検査(胃カメラ)(病変の有無を確認)
  3. 生検(組織診)(内視鏡で疑わしい組織を一部採取し、顕微鏡でがん細胞か悪性度を調べる)

【忙しい方へ】まずは「リスクを知る」ための郵送検査キット

「病院に行く時間がない」「胃カメラは苦しいからギリギリまで避けたい」というお声を現場でもよく耳にします。

そのような方には、まず自宅でできる郵送検査キットを活用して、ご自身の胃がんリスクを把握するという選択肢をおすすめしています。

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がんのリスクチェックなど、様々な予防医学検査を自宅で行えるサービスです。

メリット

自宅で少量の血液などを採るだけ。
病院の待ち時間や内視鏡の苦痛がなく、多忙な方でも手軽に「リスクの見える化」が可能です。
自社ラボで365日稼働しており、病院と同等レベルの精度管理が行われていて、匿名検査も可能です。

デメリット(注意点)

あくまで「リスク評価」であり、「がんの確定診断」ではありません
高リスク判定が出た場合は、必ず医療機関での内視鏡検査を受ける必要があります。

一番怖いのは「忙しさを理由に放置し、発見が遅れること」です。

確かなデータで受診の背中を押してもらうために、まずは手軽なリスクチェックから始めてみるのは非常に有効な一歩です。

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ステージ(病期)別の特徴|TNM分類を分かりやすく解説

胃がんの進行度は、「ステージI」から「ステージIV」までの4段階で分類されます。

✅これはTNM分類という国際的な基準に基づいて決定されます。

  • T(Tumor):がんが胃の壁のどれくらい深くまで入り込んでいるか(深達度)
  • N(Nodes):胃の周辺のリンパ節にどれくらい転移しているか
  • M(Metastasis):肝臓や肺、腹膜など、遠くの臓器に転移(遠隔転移)しているか
スクロールできます
ステージ状態の目安
ステージIがんが胃の粘膜や粘膜下層にとどまっている(早期胃がん)。リンパ節転移はないか、ごくわずか。
ステージIIがんが筋肉の層(固有筋層)より深く進んでいるが、周辺リンパ節への転移は少ない。または、がんは浅いがリンパ節転移がある。
ステージIIIがんが胃の壁を突き抜けている、あるいは周辺のリンパ節に多く転移している。
ステージIVがんが肝臓、肺、腹膜など、胃から離れた臓器に転移している(遠隔転移)。

※日本胃癌学会「胃癌治療ガイドライン」を参考に作成

胃がんの最新治療法|手術・薬物のメリットとデメリット

胃がんの治療は、主に「内視鏡治療」「外科手術」「薬物療法」の3本柱から成り立ちます。

1. 内視鏡治療(ESD・EMR)

ステージIの非常に早期の段階で行われます。口から内視鏡を入れ、がんを切り取ります。

メリット

胃を残せるため、術後の食事や生活への影響が非常に少ない。
入院期間も約1週間と短い。

⚠️デメリット

適応となる条件が厳しい(早期発見が絶対条件)。
切除後の病理診断で進行が確認された場合、追加の外科手術が必要になることがある。

2. 外科手術

ステージIの進行した状態からステージIIIまでの標準治療です。胃の一部または全部を切除します。

メリット

がんを直接取り除くため、根治(完治)の可能性が最も高い。

⚠️デメリット

胃が小さくなる、あるいは無くなるため、「ダンピング症候群(食後の動悸やめまい)」や体重減少などの後遺症が起こりやすい。
食事の工夫が長期的に必要。

胃を切除した後は、少し食べただけで動悸やめまいが襲う「ダンピング症候群」や、腸に食べ物が詰まる「腸閉塞(イレウス)」のリスクが跳ね上がります。
術後を安全に乗り切るためのダンピング症候群を防ぐ食事の工夫と、腸閉塞を予防し家族の負担を減らす食事術を事前に知っておくことで、退院後のパニックを防ぐことができます。

3. 薬物療法(抗がん剤・分子標的薬など)

手術が難しいステージIVの場合や、術後の再発を防ぐ目的で行われます。

メリット

全身のがん細胞を攻撃できる。
最新の薬により、生存期間の延長やQOL(生活の質)の維持が期待できるケースが増加中。

⚠️デメリット

吐き気、脱毛、しびれ、骨髄抑制などの副作用がある。
治療が長期にわたり、身体的・経済的負担がかかる。

胃がんの予後と生存率|数字の正しい「捉え方」

ご家族が最も気にするのが予後についてです。

国立がん研究センターが公表している「5年相対生存率(2013-2014年診断例)」のデータは以下の通りです。

  • ステージI:約95.2%
  • ステージII:約68.6%
  • ステージIII:約44.8%
  • ステージIV:約6.9%

早期であれば9割以上の方が5年後も生存していますが、進行するにつれて厳しくなるのが現実です。
しかし、在宅医療の現場で多くの患者様を見てきた私から、一つお伝えしたいことがあります。

生存率はあくまで過去の集団の平均値であり、あなたの家族の未来を決定づけるものではないということです。

医療は日進月歩で進化しています。
統計上の数字に絶望するのではなく、「今できる最善の治療とケアは何か」に目を向けてください。

胃がんの療養生活と食事|在宅で家族を支えるポイント

胃がんの手術後や抗がん剤治療中、ご家族が最も頭を悩ませるのが「食事」です。

手術後の食事で意識すべき「少量・高栄養」

胃を切除すると、一度にたくさん食べられなくなります。

無理に食べると「ダンピング症候群」を引き起こすため、1回の食事量を減らし、1日5〜6回に分けてこまめに栄養を摂る「分割食」が基本となります。

消化が良く、高タンパク・高カロリーな食事が求められます。

調理負担を減らし、笑顔で寄り添うための「宅配食」活用

「家族のために、消化が良くて栄養バランスの取れた食事を1日5回も作らなきゃ…」
このように思い詰め、ご家族自身が疲弊してしまうケースを在宅医療の現場で幾度となく見てきました。

自炊による徹底管理は素晴らしいことですが、「調理に追われて看病の余裕がなくなる」「患者本人が『自分のために無理をさせている』と罪悪感を感じてしまう」というデメリットも孕んでいます。

そこで強く推奨しているのが、「宅配食」を賢く併用することです。

国産100%の手作りおかず【わんまいる】

共働き世代や療養中のご家庭から「味」に関する評価で高い支持を得ている冷凍おかずセットです。

メリット

食材は国産100%で合成保存料・着色料不使用。専属の管理栄養士が栄養バランスを考えたメニューを採用しており、塩分やカロリー管理のストレスがなくなります。
湯せんや流水解凍ですぐに出せるため、本人の体調や食欲の波に合わせやすいのも特長です。

⚠️デメリット

すべて自炊する場合に比べると食費は割高になります。

すべてを宅配食にする必要はありません。

「昼食だけ」「ご家族が疲れた時だけ」プロの力を借りることで、心身の負担は劇的に軽くなります。

浮いた調理時間を、ご家族との会話やマッサージなど「精神的なケアの時間」に充ててください。
「頑張りすぎないこと」が、長く続く療養生活を乗り切る最大のコツです。

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※国産食材100%・管理栄養士監修で療養中の食事をサポート

「消化に良くて高栄養なものを、1日5回も作れない…」と限界を迎える前に、迷わずプロの力に頼ってください。
胃がん術後や抗がん剤治療中のデリケートな時期でも安心して食べられるがん療養向け宅配食おすすめランキングを活用し、毎日の献立地獄から抜け出して、看病によるご自身の「共倒れ」を防ぎましょう。

まとめ|前向きに治療に向き合い、納得のいく選択を

胃がんは早期発見できれば決して怖い病気ではありません。進行して見つかった場合でも、治療の選択肢は確実に広がっています。

ネット上の情報だけで判断せず、少しでも不安な症状や疑問があれば、必ず主治医や専門医に相談してください。

「セカンドオピニオン」を利用して別の医師の意見を聞くことも、患者の大切な権利です。

ご家族が胃がんかもしれないと不安な方は、まずは郵送のリスクチェックキットを活用するなどして、勇気を出して医療機関への一歩を踏み出してください。

あなたとご家族が、納得のいく最善の治療と穏やかな療養生活を送れることを、心より願っております。

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