がん術後・治療中の体重減少を防ぐ!少量で高カロリーな「高密度栄養」の食事術

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「手術をしてから、お父さんがみるみる痩せていく……」
「抗がん剤が始まってから『食べたくない』と布団から出てこない。このまま衰弱してしまうのではと怖くてたまらない」

がんの治療中、体重が落ちていくご家族の姿を見るのは、介護する側にとって計り知れない恐怖と焦りを伴います。

元・救急看護師であり、現在は訪問診療クリニックの事務長として多くの患者様のご自宅へ伺う私から、真っ先にお伝えしたいことがあります。

「無理に『量』を食べさせようとして、お互いに追い詰められないでください」ということです。

がんの治療中は、どうしてもたくさん食べられない時期があります。

そんな時に必要なのは、ご飯の量を増やすことではなく、「ほんの1口のカロリー(栄養密度)を劇的に上げるテクニック」です。

この記事では、医療現場で実際に指導している「高密度栄養」の具体的な工夫や、ご家族の買い出し・調理負担を劇的に減らす賢いサポート活用法を分かりやすく解説します。

✅この記事でわかる「体重減少」を防ぐ食事術

  • なぜ、がん治療中は急激に体重が減るのか(医学的理由)
  • 量を増やさずカロリーを稼ぐ「高密度栄養」の具体例とちょい足しレシピ
  • 食欲不振のピークを乗り切る「食べやすさ」の工夫
  • 看病疲れを防ぐ!急な食欲に対応できる宅配サービス活用法
目次

なぜ、がんの治療中は急激に体重が減ってしまうのか?

がんの治療中に体重が減ってしまうのは、ご本人の「気合」や「甘え」ではありません。

そこには明確な身体的・医学的な理由があります。

1. がん細胞による「代謝の異常(悪液質)」

がん細胞は、自身の成長のために患者様の体から栄養(タンパク質や脂肪)を強制的に奪い取ります。

これにより、普通に食べていても体重や筋肉が減少してしまう「がん悪液質(カヘキシア)」という状態に陥ることがあります。

これはご本人の努力ではどうにもならない代謝の異常です。

2. 術後の「胃腸の容量減少」と「消化吸収能力の低下」

胃や大腸などの消化器がんを手術で切除した場合、物理的に「食べ物を溜めておくスペース」が減ります。

また、消化液の分泌も減るため、これまでの半分以下の量でお腹がいっぱいになり、さらに栄養の吸収効率も落ちてしまいます。

3. 抗がん剤治療による「副作用」のトリプルパンチ

抗がん剤治療中は、以下の症状が複合的に襲ってきます。

  • 吐き気・嘔吐:常に胃がムカムカして、食べ物を見るだけで気持ち悪くなる。
  • 味覚障害:「何を食べても砂を噛んでいるみたい」「水が苦く感じる」といった味覚の変化。
  • 口内炎:口の中が痛くて、物理的に食べ物を飲み込めない。

⚠️体重減少は「敵」ですが、焦りは禁物です

体重が減りすぎて筋肉量まで落ちてしまうと、治療を継続する体力がなくなってしまいます。

そのため「なんとかカロリーを摂らせる」ことは必須なのですが、無理やり口に押し込むと、食事がトラウマになり余計に食べられなくなります。

参考:国立がん研究センターがん情報サービス「食事」

抗がん剤治療中で「味がしない」「口内炎が痛くて食べられない」と嘆くご家族には、口内炎や味覚障害でもスッと食べられる優しい食事の選び方も参考にしてください。
無理なく食べられる工夫で、ご本人もご家族もホッとできるはずです。

無理に量を増やさない!「高密度栄養(カロリーアップ)」の基本テクニック

「量は食べられないけれど、なんとか体重減少を食い止めたい」
そんな時に医療現場で提案するのが、「高密度栄養(少量で高カロリーを摂る工夫)」です。

いつもの食事に「ちょい足し」するだけで、無理なくカロリーを跳ね上げることができます。

【油を味方にする】魔法の「ちょい足し」

油は、炭水化物やタンパク質に比べて、同じ量でも約2倍のカロリーがあります。
良質な油を上手に使いましょう。

MCTオイル(中鎖脂肪酸油)

無味無臭なので、お粥、味噌汁、ヨーグルトなどに小さじ1杯垂らすだけで、味が変わらずに約40kcalを上乗せできます。(※消化吸収が早いため医療現場でもよく使われます)

ごま油・オリーブオイル

冷奴やお浸し、そうめんのつゆに数滴垂らすと、風味が良くなり食欲も刺激されます。

バター・マヨネーズ

じゃがいもや野菜のピューレに混ぜ込むことで、まろやかになりカロリーも劇的にアップします。

【タンパク質と糖質を混ぜる】1品で栄養満点に

おかずを何品も並べると、見ただけで「こんなに食べられない」と圧倒されてしまいます。

1つのお皿に栄養を凝縮させましょう。

  • お粥やうどんに溶き卵を必ず入れる。
  • ヨーグルトにジャムやりんごのすりおろし、蜂蜜をたっぷりかける。
  • 味噌汁は具沢山にし、豆腐や細かく刻んだ厚揚げを入れる。

【間食(おやつ)を立派な1食に】

「ご飯(お米)を食べなさい」と言う必要はありません。

3度の食事にこだわらず、カロリーの高いおやつを「分割食の1回」としてカウントしてください。

  • プリン、茶碗蒸し(卵と糖質が摂れ、のど越しも最高)
  • アイスクリーム(口当たりが良く、高カロリー。抗がん剤中の火照りにも効果的)
  • カステラを牛乳に浸したもの
看護師

どうしても固形物がダメな時は、市販の「メイバランス」や、病院で処方される経腸栄養剤(エンシュア・リキッドなど)を頼ってください。
冷やして飲むだけで、1缶で200kcal(おにぎり1個分以上)が確実に摂れます。

固形物がどうしても喉を通らない時は、ほんの一口でしっかりカロリーを稼げる医療用の高カロリーゼリーが命綱になります。
無理に食べさせるお互いのストレスから解放されましょう。

食欲不振のピークを乗り切る「食べやすさ」の工夫

抗がん剤の副作用が強い時期は、食事の環境を少し変えるだけで、スッと食べられることがあります。

「匂い(湯気)」を徹底的に消す

炊きたてのご飯や、熱々のおかずから出る「湯気」の匂いで吐き気を催す患者様は非常に多いです。

食事は「人肌程度に冷ましてから」出すか、あえて冷蔵庫で冷やしたメニュー(そうめん、冷奴、冷製スープ)を中心にしてみてください。

酸味でサッパリさせる

味覚障害がある時でも、レモンや柚子の絞り汁、ポン酢、梅干しの酸味は感じやすく、「これならサッパリして食べられる」という方が多いです。

毎日の「カロリーアップ食材」の調達に疲れてしまったご家族へ

ここまで「高密度栄養」の工夫をお伝えしてきましたが、ご家族の中には「毎日スーパーで新鮮な卵や豆腐、大量のアイスクリームを買って、重い荷物を運ぶのにもう疲れた……」という方もいるはずです。

看病をしながらの毎日の買い出しは、想像以上のストレスです。

ご家族が疲労で倒れてしまっては元も子もありません。
そんな時は、迷わず便利な宅配サービス(プロの力)に頼ってください。

1. 重い食材・アイスクリームの買い出しから解放:生協の宅配【パルシステム】

高密度栄養を実践するには、良質な「卵・牛乳・大豆製品」などを常に冷蔵庫にストックしておく必要があります。

重い買い出しの負担をゼロにしてくれるのが、「生協の宅配 パルシステム」です。

✅玄関先まで届く安心感で、看病疲れをリセット

スマホで注文するだけで、新鮮な国産食材が週に1回、玄関先まで届きます。

最大のメリット

牛乳や卵はもちろん、食欲がない時に大活躍する「アイスクリーム」や「プリン」も溶けずに保冷箱で届きます。

かさばる日用品も頼めるため、スーパー通いの肉体的・精神的ストレスがゼロになります。

活用法

スーパーに行く時間を削り、その分、ご本人の横に座って背中をさすってあげたり、ご家族自身の休息時間にあててください。

現在パルシステムでは、出資金・手数料が無料で3週間試せる「おためし宅配」を実施しています。

「買い物に行く体力すら残っていない」という方は、ぜひ一度試してみてください。

【パルシステム】出資金・手数料無料の「おためし宅配」を見てみる
※重い荷物からの解放。看病疲れを劇的に減らせます

2. 「今なら1口食べられそう」の瞬間を逃さない:手作り個包装おかず【わんまいる】

がん治療中は、「朝は全く食べられなかったけれど、15時頃になって急に『少しなら食べられそう』と言う」など、食欲のタイミングが読めません。

そんな時の救世主が、手作りおかずの「わんまいる」です。

✅1品ずつの個包装だから「サッと出せる」

わんまいるは、国産食材100%を使用したプロの手作りおかずを「真空パック冷凍」で届けてくれるサービスです。

最大のメリット

主菜・副菜が1品ずつ個包装されているため、「今なら食べられそう」と言われた瞬間に、消化の良い煮物を1つだけ湯煎して、5分でサッと出すことができます。

お弁当箱タイプのように丸ごと解凍して無駄にする心配がありません。

味へのこだわり

出汁がしっかり効いた優しい味付けで、食欲が落ちていても「これなら美味しい」と食べてくれる患者様が多数いらっしゃいます。

「頑張って作ったのに食べてもらえなかった…」というご家族の精神的ダメージを防ぐためにも、冷凍庫にストックしておくことを強くおすすめします。

【わんまいる】国産100%・手作りのお試しセットを見てみる
※湯煎で5分。急な「食べたい」のタイミングを逃しません

「何を作ればいいか分からない…」ともう限界を感じているなら、がんの部位や症状に合わせて選べる専用の宅配食を頼ってください。
栄養計算や買い出しをプロに任せることで、看病への不安と疲労が劇的に軽くなります。

まとめ|「食べられる時に、食べられるものを、食べられるだけ」

がん治療中の食事で一番大切なルールは、「食べられる時に、食べられるものを、食べられるだけ」です。

1日3食、栄養バランスの取れた定食をきっちり食べる必要はありません。
「今日はアイスクリーム2個と、プリン1個しか食べられなかった」という日があっても、決してご自分を責めないでください。

体重を維持することは確かに重要ですが、それ以上に大切なのは、ご家族が「食べてくれない」とイライラせず、食卓がピリピリしないことです。

パルシステムわんまいるなどの便利なサービス、そしてMCTオイルなどの高密度栄養テクニックを駆使して、どうか「少しでも楽に」カロリーを稼いでください。

ご家族の笑顔と心の余裕こそが、ご本人にとって何よりの特効薬になります。

決して一人で抱え込まず、プロの知恵とサービスをたくさん頼ってくださいね。

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