脳腫瘍の「けいれん発作」が起きたら?パニックを防ぐ家族の対処法とIT連携

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「さっきまで普通に話していたのに、突然白目を剥いて倒れ、全身がガクガクと震え出した……」
「もし自分が買い物に行っている間や、夜寝ている時に発作が起きたらどうしよう」

脳腫瘍(特に大脳の表面近くにできた腫瘍)は、周囲の脳神経を刺激し、異常な電気信号を発生させることがあります。これが「けいれん発作(症候性てんかん)」の原因です。

私はこれまで、救急や重症心身障害の病棟、そして訪問診療の現場で、けいれん発作を起こされた患者様と、パニックになって泣き崩れるご家族を数え切れないほど見てきました。

目の前で大切な家族が発作を起こす姿は、何度経験しても足がすくむほど恐ろしいものです。

しかし、医療の現場でご家族に必ずお伝えするのは、「発作のほとんどは数分で自然に治まるため、無理に止めようとせず、『二次的な怪我』を防ぐことに集中してほしい」ということです。

この記事では、発作時の正しい対処法と、四六時中見張っていなければならないという「ご家族の呪縛」を解くための環境作りやIT見守り術をお伝えします。

目次

発作が起きたら!絶対に守るべき「3つの鉄則」とNG行動

発作が起きた時、ご家族が慌てて間違った行動をとると、ご本人に重大な怪我をさせてしまう危険があります。

まずは以下の「やってはいけないこと」と「やるべきこと」を頭に入れておきましょう。

絶対にやってはいけない「NG行動」

❌ 体を強く押さえつける
けいれんを無理に止めようと押さえつけると、筋肉の異常な収縮により、ご本人の骨が折れたり(骨折)、関節が外れたり(脱臼)することがあります。

❌ 口の中にタオルや指を入れる
「舌を噛まないように」と口に物を突っ込むのは大間違いです。
呼吸が塞がれて窒息したり、ご本人の強い噛む力で指を引きちぎられたり、歯が折れて気管に入ったりする致命的な事故に繋がります。

❌ 大声で揺さぶり起こす
脳がパニックを起こして電気信号がショートしている状態です。
揺さぶっても発作は止まらず、かえって刺激になってしまいます。

家族が「やるべき行動」

家族がやるべきことは、時間を測る」「周囲の危険なものを退ける」「顔を横に向ける(嘔吐した場合の窒息防止)」。この3つだけです。

発作が5分以上続く場合や、意識が戻らないまま発作を繰り返す場合は、迷わず救急車(119番)を呼んでください。

看護師

けいれん発作への応急処置と同時に、脳腫瘍で必ず対策すべきなのが「視野の欠け」や「平衡感覚の麻痺」による日常的な転倒です。

発作がない時でも、ご本人は「突然壁が現れた」「足が急に重くなった」と感じて恐怖しています。
脳腫瘍と告知されたらすぐに行うべき「安全な家作り」の初期対応もあわせて確認し、家の中の死角をゼロにしておきましょう。

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発作で最も恐ろしいのは、突然意識を失って倒れた際に、家具の角や硬い床で頭を強く打つことです。

いつ発作が起きても致命傷にならないよう、物理的な環境を整えましょう。

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インテリアの見た目よりも、ご本人の命と家族の安心を最優先に環境を変えてください。

  • 厚手のジョイントマット(クッションマット)
    ベッドの周囲やリビングなど、よく過ごす場所の床全面に敷き詰めます。転倒時の衝撃を劇的に和らげます。
  • コーナーガード(波型クッション)
    テーブルやテレビ台の角だけでなく、縁全体を覆える波型のクッション材が安全です。
  • 保護用ヘッドギア(室内用帽子)
    発作の頻度が高い場合、日常的にクッション性の高い室内帽子を被っておくことで、頭部への致命的なダメージを防ぎます。

※参考:国立がん研究センター がん情報サービス「脳腫瘍」

「一人の時の発作」が怖い|IT連携で家族の休息を守る

「自分がトイレに行っている間に」「夜、別室で寝ている間に」発作が起きたらどうしよう。

この恐怖から、24時間ご本人から離れられなくなり、ノイローゼになってしまうご家族が後を絶ちません。

訪問診療でも、目の下にクマを作ったご家族から「もう3日まともに寝ていません」と相談されることがよくあります。

「au 見守りプラグ」と「カメラ」で監視を自動化する

ご家族がしっかり睡眠をとり、自分の時間を確保するために、ITツールを「見張り番」として活用してください。

発作の予兆と発生をスマホでキャッチする二段構え

STEP
au 見守りプラグ(センサー)

寝室のコンセントに挿すだけ

発作による「夜中の異常な連続動作(けいれん)」や、発作後の「長時間全く動かない状態(意識障害)」をセンサーが感知し、別室のスマホへ即座に通知します。

STEP
見守りカメラ(映像・音声)

通知が来た時、慌てて飛び起きるのではなく、まずは手元のスマホでカメラの映像を確認します。

本当に発作が起きているのか、ただ寝返りを打っただけなのかを瞬時に判断できるため、家族の精神的負担が劇的に下がります。

ご自宅にWi-Fi環境がない方へ
導入費は少し割高になってしまいますが、ベビー用のモニターが簡単に導入でき、はっきり映るので安心です。

看護師

「監視されている」と親が怒り出し、せっかくの見守りツールが無駄になるのは避けたいものです。

看護師が臨床で使っている見守りカメラを嫌がる親を1発で説得する「魔法の言葉」や、監視感を与えない医学的なセンサー配置術を組み合わせれば、ご本人のプライバシーを守りながら、家族は「夜、安心して眠れる時間」をようやく手に入れることができます。

まとめ|「正しい知識」と「IT」がパニックを防ぐ

脳腫瘍によるけいれん発作は、何度見ても慣れるものではありません。

しかし、「口に物を入れない」「無理に押さえつけない」という正しい知識があれば、最悪の事態(窒息や骨折)は防げます。

Amazonのクッション材で家を安全なシェルターにし、見守りプラグとカメラに「見張り」の役割を任せること。

そうやって介護の重圧をテクノロジーに分散させることで、あなたは「24時間体制の看護師」ではなく「家族」としての優しい笑顔を取り戻すことができます。

便利な道具に思い切り頼って、ご自身の睡眠と休息をしっかりと守ってください。

看護師

発作への恐怖で心が折れてしまう前に、「この先、どう穏やかな最期へ繋げていくか」という視点を持つことも大切です。

脳腫瘍特有の症状が進み、眠る時間が長くなった時の自宅での看取りケアや、後悔しないための生活防衛3ステップを知ることで、今の不安を「確かな覚悟」に変えていくことができます。

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kawauchi
看護師・訪問診療クリニック事務長/計画相談員
【病院・施設・在宅の全現場を熟知する、医療福祉の羅針盤】

看護師として重症心身障害・救命救急の現場を経験し、有料老人ホームの施設長や統括部長を経て、現在は訪問診療クリニックの事務長を務めています。

「臨床・経営・地域連携」という3つの異なる視点を持ち、これまで2,000件以上の相談に寄り添い、多職種連携の要として活動してきました。

私が発信するのは、制度論や綺麗事ではない「現場のリアル」です。
病院・施設・在宅のすべてを責任ある立場で経験した専門家として、あなたとご家族が「後悔しない選択」をするための実践的な知恵をお届けします。
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