「まさか、夫婦そろって陽性になるなんて…」
抗原検査キットに浮かび上がった2本の線を見た瞬間、血の気が引いたのを覚えています。
私たち夫婦は発熱と喉の痛みでダウン。しかし、目の前には元気いっぱいに走り回る2歳の娘がいます。
「隔離なんて絶対に無理。この子にうつしてしまうのは時間の問題だ…私達のせいで苦しい思いをさせたらどうしよう」と心配になり色々考えた看護師夫婦の私達。
「『絶対にうつさない』は無理でも、『ウイルスの量を減らす』ことならできる。それが結果的に、この子を守ることになるかもしれない」そう思い、可能な限りの感染対策を実践しました。
結果として、娘は最後まで発症することなく、元気に過ごしてくれました。でも私達は大変でした。
これは運が良かっただけかもしれませんが、もしコロナに感染しても子供の重症化率は低く、
「コロナはただの風邪レベル」になっているのでご安心ください。
ただ、これから紹介する「家庭でできる標準予防策」を実践したことは、何より「親である私自身の心の安定」に繋がりました。
この記事では、隔離できない状況で不安な夜を過ごしている親御さんへ、少しでも安心材料になればと思い、我が家の実践記録を共有します。
「隔離できない」は当たり前。自分を責めないで
まず、当時の我が家の状況です。
- 私・妻:発熱(39℃台)、激しい咽頭痛と咳・鼻詰まり。
- 息子(2歳):平熱、食欲旺盛。パパとママにべったり甘えたい盛り。
- 環境:食事、着替え、風呂、寝かしつけが必須。
この状況で「完全隔離」は不可能です。もしお子さんにうつってしまっても、それは誰のせいでもありません。
もし同じような状況でこの記事を読んでいる方がいたら、まずは「看病が必要なのはお互い様。まずは親が倒れないようにしよう」と、肩の力を抜いてください。
お守り代わりの「家庭版・標準予防策」3選
医療現場には「標準予防策(スタンダード・プリコーション)」という考え方があります。「汗を除くすべての体液にウイルスがいると思って扱う」という基本動作です。
これを「家庭で無理なくできる範囲」に落とし込み、「ウイルスとの接触回数を減らすゲーム」のような感覚で取り組みました。
①マスク:これは必須
子供にマスクをさせるのは難しい(2歳未満は非推奨)ため、親側でガードします。
- 不織布マスク一択:ウレタンや布ではなく、防御力の高い不織布を選びます。
- 就寝中も着用:2歳児は夜中に顔を近づけてきたり、呼気が直接かかったりします。寝苦しいですが、発症後5日間だけは寝る時もマスクを続けました。
高いマスクは必要ないです。安くてたくさん入っているマスクで、頻繁に(最低でも4時間に1回は)新しい物に替えましょう。
②手指衛生:「直前」のワンプッシュを習慣に
飛沫だけでなく、意外と多いのが「接触感染」です。
親が触った冷蔵庫やドアノブを子供が触り、その手を口に入れるルートです。
そこで、以下のタイミングだけは意識して手をきれいにしました。
- 自分の顔(マスク・鼻)を触った後
- 鼻をかんだ後の手にはウイルスがいっぱいです。すぐに洗いましょう。
- 子供に触れる「直前」
- 抱っこ、おむつ替え、食事介助の直前にシュッと消毒。
「何かをする前」と「何かをした後」に消毒をします。
③消毒:アルコールより「水に近い成分」を選ぶ
ここが我が家の一工夫です。
一般的なアルコール消毒ではなく、医療機関でも使われる「チャーミスト(安定型次亜塩素酸ナトリウム)」を活用しました。
この小さなボトルに入れて、一日中パジャマのポケットに入れて持ち歩きました。
いちいち洗面所に手洗いに行くのはしんどいし、子供もついてきてしまいます。
「その場ですぐ消毒」できる環境を作るのが、継続のコツでした。
なぜアルコールではなく「次亜塩素酸」だったのか?
アルコールも有効ですが、以下の理由でこちらを選びました。
| 選んだ理由 | メリット |
|---|---|
| 刺激が少ない | 頻繁に使っても手が荒れにくく、万が一子供の口に入っても水に戻る成分で安心。 |
| 守備範囲が広い | コロナだけでなく、アルコールが効きにくい「胃腸炎ウイルス(ノロ等)」も同時に除去できる。 |
「子供のおもちゃにかかっても大丈夫」という安心感があったので、ストレスなく頻繁に使えたのが良かったのだと思います。
もし感染しても、大丈夫。
ここまで対策を書きましたが、それでも家庭内感染を100%防ぐことは不可能です。
ただ、厚生労働省や学会のデータを見ても、オミクロン株以降、子供の重症化率は極めて低くなっています。
基礎疾患のない元気な2歳児であれば、風邪と同じように経過することがほとんどです。
小児の新型コロナウイルス感染症は、成人と比べて軽症の割合が高いことが知られています。
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
もし発熱しても、「親の対策が足りなかった」なんて思わないでください。
「ウイルスをたくさん浴びるのを防いだおかげで、この程度で済んでいるのかもしれない」と前向きに捉えましょう。
まとめ:親の「安心感」が子供にも伝わります
我が家の場合はたまたま陰性でしたが、一番の収穫は「やるだけのことはやっている」という事実が、療養中の不安を和らげてくれたことでした。
心の安定に役立ったポイント
- 「完全隔離は無理」と割り切る
- マスクと手洗いで「ウイルス量を減らす」意識を持つ
- 子供に安心な消毒液(次亜塩素酸など)を手元に置く
今、不安の中にいるパパ・ママ。あなたたちは十分に頑張っています。
まずはご自身の体を休めることを最優先に、できる範囲で「お守り代わりの対策」を取り入れてみてくださいね。

