高齢者施設を探すとき、「高齢者施設紹介サービス」を利用する人が増えています。無料で相談でき、施設との橋渡しまでしてくれる便利なサービスですが、実は“注意すべきポイント”を知らずに使うとトラブルに繋がることも。
この記事では、現場で実際に支援してきた立場から、「高齢者施設紹介サービスで失敗しないための選び方と注意点」をわかりやすく解説します。
高齢者施設紹介サービスでよくある失敗パターン5選
1. 利用者と合わない施設に即決
紹介業者が「空きがあるから」と勧めてきた施設に即決したが、実際は医療対応や人員体制が合わず、数カ月で転居に。
信頼できると判断した紹介業者の紹介ならともかく、やり取りを始めたばかりのよく分からない担当者の勧めを鵜呑みにするのは危険です。
2. 無理な入居のゴリ押し
「ここしか空いていませんよ」と不安をあおられ、内見もせずに入居。結果、本人がなじめずクレーム続出。
最低限、寄り添ってくれる紹介業者・担当者に紹介してもらいましょう。
複数の施設の良いところと悪いところを提示してもらい、妥協点などを考えながら決めていきましょう。
3. 費用や条件の不一致
月額費用は安いと聞いていたのに、入居後に「介護加算」や「医療連携費」が別途必要と発覚。説明不足のまま契約。
4. アフターフォローがない
入居後の困りごとを相談しようとしたが、紹介業者に連絡がつかない。責任の所在が曖昧。
5. 提携施設のみを優先して紹介
特定の施設としか提携していない業者が、自社の都合で限られた施設だけを紹介。選択肢が非常に狭いケースも。
信頼できる紹介サービスを見極める6つのチェックポイント
- 提携施設の数と種類が豊富か
特養・老健・有料・サ高住まで幅広い施設と連携しているか。 - 担当者の対応が丁寧で誠実か
ヒアリングの質や、家族との信頼関係が大切。 - 見学の同行やフォローがあるか
「一緒に回ってくれるか」で見える誠意。 - 事前に費用や条件を明確に説明してくれるか
曖昧な表現や「今しか空いていない」などの煽り文句に注意。 - 入居後のアフターケアもしてくれるか
問題が起きた時の連絡先と対応体制を確認。 - 地域包括支援センターやケアマネとの連携が取れているか
医療・介護連携の視点があるかで、見極めやすくなる。
失敗しないための紹介サービス活用術
① 事前準備:希望条件を明確にしておく
- 医療対応(胃ろう・在宅酸素など)
- 認知症ケアの対応力
- 予算・立地・本人の性格や希望
② 情報は様々な視点から
- ケアマネや病院の相談員の意見も確認する
- 自分でも施設情報を調べて再確認する
③ 施設見学は必ず実施
- 外観・内観の清潔感
- 職員や入居者の雰囲気
- 食事・レクリエーションの実際
④ 紹介会社が「本人の生活」を想像して提案しているかを見る
- 本人のQOL(生活の質)にどれだけ目を向けているか
- 単なる空き枠紹介になっていないか
【体験談】紹介サービスを使って成功した事例/失敗した事例
「複数のサービスから提案をもらい、ケアマネと一緒に見学。
結果的に、24時間看護対応の施設に入れました。入居後も紹介会社から電話があり、入居後の状況も教えてもらえるので家族も安心しています」
「『今しか空いていない』と急かされて入ったが、認知症ケアが不十分でトラブル続き。結局3ヶ月で退去し、転居費用もかかった」
急かしてくる、寄り添ってくれない紹介業者や担当者を介して施設に入居すると失敗するケースが多いです。
失敗しないために、施設の良し悪しを中立的な立場から教えてくれる人を頼りましょう。
まとめ|紹介サービスは「使い方次第」で味方にもリスクにも
高齢者施設紹介サービスは、「適切に使えば非常に心強い味方」ですが、安易に使うとミスマッチやトラブルの原因にもなります。
一番大切なのは、「情報を鵜呑みにせず、自分たちで判断する意識」です。
よくある質問(FAQ)
Q. 高齢者施設紹介サービスはすべて無料ですか?
A. 基本的には無料で、提携施設からの紹介手数料で運営されている会社がほとんどです。
Q. ケアマネに相談した方がいいですか?
A. はい。地域の状況や実際の支援実績を知るケアマネは、非常に頼りになります。
Q. 紹介された施設に入らなくても大丈夫?
A. ご家族様、ご本人様に選択の全てがあるので、全く問題ありません。
東海エリア(特に静岡県内)で高齢者施設を探している方にとって朗報です
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もちろん無料ですので、お気軽にご相談ください。
