【准看護師と正看護師どっちを目指す?】看護師に見習い期間ってあるの?【看護師になるには】

働き方 看護師

看護師に見習い期間なんてあるの?と思う人もいるかもしれませんが、大工や料理人などと同様、何の職業においても「見習い」という期間はあります。今回は、実際の「看護師の見習い期間」について、見習い期間を終えた現役看護師が解説していきます。

結論ですが、正看護師を目指しましょう。

看護師の見習いは2つ

  • 看護師になるための見習い
  • 看護師になってからの見習い

看護師になるための見習いは「看護助手や准看護師の期間」を「見習い」として、
看護師になってからの見習いは「看護師の新人の期間」を「見習い」とします。
現在は看護専門学校や大学に行って看護師免許を取得することで「看護師になるための見習い」は経験しない人が多いですが、看護助手や准看護師から看護師を目指す方法もあるので詳しく解説していきます。

※看護助手や准看護師が必ずしも「看護師の見習い期間」というわけではありません。もちろん看護助手や准看護師として働いていくことも出来ます。

看護助手・准看護師と看護師の違いは主に3つ

職人は見習い期間や修業期間を経て一人前になりますが、看護師は見習い期間として看護助手・准看護師を経験すれば看護師になれるというわけではありません。
看護助手・准看護師と看護師って何が違うの?という疑問に答えていきます。

資格の違い

まずは資格の違いを簡単に説明すると、

  • 看護助手:資格不要
  • 准看護師:都道府県知事から交付された准看護師の免許が必要
  • 看護師:厚生労働大臣が交付する国家資格である看護師の免許が必要です。

准看護師の資格を取得するには最短2年の期間が必要ですが、看護師は最短3年(専門学校)で、大学だと4年(保健師の内容も含む)の期間が必要で、合計3000時間以上の養成教育が行われ単位を取得します。

仕事内容の違い

資格が違えば仕事内容も全くと言っていいほど違います。

看護師

医療・保健・福祉などの場において、医師などが患者を診療する際の補助や病気や障害を持つ人々の療養上の世話など、疾病の予防や健康の維持増進を目的とした患者教育を行います。簡単に説明すると「病気・人体・薬に対する知識や注射などの技術を備えて、病気の人を看る仕事」です。医師の指示を受け、医療行為を行うことが出来ます。

看護助手と准看護師

看護師の手伝いをすることが仕事内容となります。医療行為は出来ませんが、日常生活(トイレや食事など)の手伝いをすることが仕事です。准看護師は看護師と異なり、自らの判断で看護行為を行うことは出来ず、医師または歯科医師、看護師の指示を受けて看護を行う必要があります。
ちなみに医療行為を行うことは出来ません。

給料の違い

施設や病院によって給料は違いますが、基本的に看護師の方が高給です。
国家資格を持ち医療行為も行うため、看護師の基本給の方が高く設定されていることが多く、勤務先によっては看護師しか夜勤がないところもあるので、夜勤手当や部署によっては危険手当等の手当てが入るとより高給となる傾向にあります。
看護助手・准看護師は、仕事先が病院などであっても一般的な老人保健施設の介護士と同じくらいの給料であることが多く、仕事内容も場所によって大きく変わることがほとんどないです。

准看護師から正看護師になる方法

戦後は准看護師になる人が多かったみたいですが、今はあまりメジャーではありません。
准看護師が日本で設けられている背景には、戦後の看護師不足に対応するための暫定措置とされていました。
また、最短2年間の通学で勤務が可能で看護師より比較的簡単に仕事に就くことが出来るため、戦後は准看護師となる人が多い傾向にありました。

現在准看護師から正看護師になった人はどうやってなったのか

2004年から、10年以上の臨床経験のある准看護師(2018年からは7年以上の臨床経験に緩和)を対象に看護師となるための通信制の移行教育が始まり、2006年には教育を受けた者が国家試験を受験し、准看護師から正看護師にステップアップする流れが出来ました。

これから准看護師を経て看護師になるには

現在、慢性的な看護師不足に悩み、幅広い労働条件の看護労働力を求める日本医師会などの要望もあり検討段階にありますが、日本看護協会は、准看護師制度の廃止を希望しています。
時代と共に准看護師の養成校は徐々に減り、今後は廃止されることが予想されます。
なので、今後看護師を目指す方は、准看護師から正看護師になるより、専門学校(3年間)もしくは大学(4年間)を経て看護師になる方が最短であり、一般的で最善の選択となります。

看護師になってからの見習い期間

試用期間や新人としての研修期間、見習い期間と呼べるのはどの期間なのか、
どうすれば最短で1人前の看護師になれるか、どうなったら1人前の看護師と言えるかも解説していきます。

試用期間と見習い期間は違う?

看護師になってから見習い期間は、試用期間や新人の期間のことですが、試用期間と見習い期間は違います。
試用期間は、企業が人材を採用する際に、社員としての適性(勤務態度、能力、スキル)を評価判断するために用いられています。看護師は人材不足のため、試用期間はないところが多い傾向にありますが、一般企業では3か月間は試用期間とされています。
看護師の見習い期間は、「いつからいつまで」と決まっていることは少なく、いつまでが「新人」という決まりもないです。基本的に1年目は新人として扱われることがほとんどです。

病院によって見習い・研修期間や内容が違う?

病院では入社後に数日から数週間の新人研修で基礎的なことを学び、その後は各部署へ配属され、最初は先輩看護師が指導に付いて患者を受け持つことになります。指導が付く期間は部署・新人の成長によって変わるため、入社から1人で仕事が出来るようになるまでを見習い期間とすると、急性期病院では数か月が見習い期間ということになります。
急性期病院に対し、慢性期病院や老人保健施設だと、新人研修がないところや短期間であるところが多く、部署への配属後も比較的短期間で1人で仕事が出来るようになるため、見習い期間は数日から数週間ということになります。
なぜ見習い期間にこのような差が出るかというと、「仕事内容」が違うからです。

急性期病院

薬・機械・採血や点滴などの手技・疾患や治療法など挙げたらキリがないですが、覚えなければならないことが果てしなくあります。患者の命に直結してしまうことも多いため、しっかりわかっていない状態の新人に仕事を任せるわけにはいきません。

慢性期病院や老人保健施設

医療行為自体が少ないため、覚えなければならないことや看護師の手技が命に直結する場面は急性期病院と比べると少なく、1日の業務がルーティーン化しているため、すぐに1人で仕事が出来るようになる傾向にあります。

超慢性期病院から超急性期病院に転職した私は、違いがありすぎてびっくりしました。

1人前の看護師になるには

1人前の看護師になるには、まずは病院・施設の新人研修をしっかりと受けましょう。新人研修では必要最低限のことを教えてくれますので、しっかりと身に着けて部署に行けるようにします。人間関係が1番大切なので、新人看護師:看護師1年目の乗り越え方【早く職場に慣れましょう】で、先輩とうまくやっていくコツを確認してください。

部署で先輩看護師からの指導を受けながら患者を受け持ち、1人で受け持ちが出来るようになったら見習い期間が終わったと言えるでしょう。欲を言えばリーダー業務ができるようになったら1人前です。

しかし、看護師は一生勉強が必要と言われていて、医療の進歩と共に新しい知識や技術を常に学び続ける必要があります。自分が1つでも多くのことを学ぶことで、患者や利用者のために出来ることも増えていくので、見習い期間が終わった後も(むしろ終わった後の方が)気合を入れて学んでいくことで1人前の看護師になることが出来ます。
1つの部署や病院に拘らずに自分の可能性を広げていきましょう。給料が上がったり今よりも良いところが見つかるかもしれません。

※転職には大きな労力を使いますが、転職活動をするだけなら、疲れることなく自分の価値を確認したり世の中を見ることができます。転職サイトを使うとより効率よく楽に転職活動をすることができますので、【失敗しないために】転職サイトBEST5【看護師限定/登録無料】を参考にしてみてください。

まとめ

看護師の見習いについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
看護師としての見習い期間を新人の期間とすると短い時間ですが、看護師は生涯勉強と言われていることを考えると、完璧な看護師にはいつまで経ってもなれません。 いつまでも少しずつ学び、より良い看護を追及していくことが看護師の定めだと思います。