看護師免許・資格や求人には年齢制限がある?ない?【公務員と治験・急性期は若いうちに】
これから看護師を目指す人の中には、中学生・高校生の人や社会人からの転職など、様々な年齢の方がいると思います。
もし、中学生・高校生のあなたが看護師を目指すなら、どの道が最短ルートか。どうやったら看護師免許を取得することが出来るのかを解説していきます。
また、社会人からの転職の方向けに、看護師免許や求人に年齢の上限はあるのか、何歳くらいまでなら看護師になることが出来るのかを、職場の実情を踏まえて解説していきます。
看護師資格や求人の年齢制限について
看護師資格には年齢制限がないので、誰でもなることが出来ます。
しかし、看護師は国家資格ですので、誰でも試験を受けられるわけではありません。
また、看護師には「准看護師」と「正看護師」がありますが、将来的には正看護師のみとなる方針ですので、今から准看護師を取得するという方は年々少なくなっています。
看護師の求人は、治験コーディネーターや公務員には年齢制限があり、他の求人では厳密な年齢制限はありませんが、急性期病院では若い方が有利な傾向にあります。
看護師試験受験の下限について
看護師の国家試験を受けることが出来るのは20歳からになります。
そもそも日本には飛び級制度がないため、どんなに頑張って勉強しても、専門学校か大学を卒業した時点で20歳以上なので問題ないです。
なるべく早く看護師免許を取得したい人は、専門学校か短期大学に進学すると3年で国家試験を受験することが出来ます。
保健師の資格も取得したいという人は、4年制の大学に進学しましょう。
看護師試験受験の上限について
看護師の国家試験を受けられる年齢上限は定められていません。
実際に看護学校では10代から60代まで幅広い年齢の方が授業を受けて国家試験に向かって日々勉強や実習に励んでいます。
看護学校入学後にはハードな勉強・実習がありますので、年齢が高いと頭脳的にも体力的にも厳しいようですので、受験資格は問題ありませんが国家試験合格までの道のりは、楽ではないことを覚悟しておいた方がよさそうです。
看護師求人に年齢制限はある?
一般的な病院の求人には年齢制限がないことがほとんどですが、「治験コーディネーター」や「公務員」の求人には年齢制限があるので注意が必要です。 以下項目でそれぞれ解説していきます。
一般の病院だと年齢制限はないことが多い
何歳になっても、どこの地域でも働けるのが看護師の強みと言えます。
多くの病院では、採用情報に年齢制限は設けておらず、看護師の就職・転職は年齢に関わらず受け入れられやすいです。
看護師の年齢構成を見てみると、20代よりも30代・40代の割合が多い傾向にあるので、多くの病院では30・40代が中心の職場であることが考えられます。
年齢制限はないけど急性期病院はきつい
看護師全体をみると30・40代が中心ですが、急性期病院に勤務する看護師の年齢構成は、20代・30代がそれぞれ約30%、40代・50代がそれぞれ約20%という割合になっており、比較的若い看護師が多くなっています。
この背景には、急性期病院は慢性期病院や高齢者施設などと比較すると、覚えることや仕事量が多いため、体力のある若い世代の看護師でなければ厳しい現実があります。
私は急性期に全く興味がなかったので慢性期スタートでしたが、2年働いた後に急性期病院に転職して勉強しました。興味がないのに高度救命救急センターや集中治療部で看護したり勉強するのは大変でしたが、知識や技術面では確実に自分のためになるので、若いうちに経験しておくべきだと思います。
公務員の看護師求人には年齢制限がある
看護師でも「公務員」であれば、一般的な公務員と同様の年齢制限があります。
年齢制限に関しては、各都道府県や自治体で設定されている年齢になりますので、自分の住んでいる地域のHPを確認してみてください。
治験業界の看護師求人にも年齢制限がある
治験コーディネーター(CRC)の求人は、法律上の年齢制限は設けられていませんが、未経験の求人だと40歳が目安になることが多いようです。
理由として、看護師の中でも特殊な職業であるCRCは、より専門的な知識が必要であり戦力になるまである程度の期間が必要となるため、若年層が採用されることが多く、年齢が高くなると採用人数も少なくなる傾向にあります
まとめ
看護師資格や求人の年齢制限について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
ざっくりまとめると、看護師は何歳でも資格を取得することが出来て何歳でも転職も出来るので、年齢には寛容な業界であると言えるでしょう。
年齢も重要ですが、自分のキャリアや人生設計に合った職場でなければ、働きにくくなることは明確ですので、自分の現状と雇用先を照らし合わせて働いていくことが重要となるでしょう。