【胸痛】胸が痛い•••何科に行けばいい?【胸のどこが痛いかによります】

健康問題 心臓

まず初めに、胸がめちゃくちゃ痛い人、もしくは近くにめちゃくちゃ痛そうにしている人がいたらすぐに救急車を呼んでください
心筋梗塞や大動脈解離の可能性があります。

胸には人間が生きていくうえで欠かせない重要な臓器が詰まっているので、一言で胸が痛いと言っても、どこがどう痛いかによって原因となる病気や緊急性が違ってきます。
普段生活しているとあまり出会うことがないかもしれませんが、私の病院には毎日のように「胸が痛い」という人が受診しています。その中には、胸が痛いから近所の内科を受診して痛み止めを処方されただけで、痛みがどうしようもなくなり「救急車を呼んで運ばれたら心筋梗塞だった」なんて患者さんもいました。

正直、開業医は信用できません。本記事を読むことで以下の3つがわかるので、「正しい判断」「正しい選択」が出来るようになります。

  • 胸が痛い…救急車を呼ぶ?呼ばない?
  • 胸の痛みの原因(疑われる病気)と何科の病院に行けばいいのか
  • 受診したときに症状を正確に伝えるためには

受診するタイミング・受診する病院によって受けられる治療や予後がかわってきます。命(人生)を左右することなので、もしものときのために知っておきましょう。

胸が痛い…救急車を呼ぶ?呼ばない?


どんな痛みや症状があったら救急車を呼べばいいのかわからないと思うので解説していきます。

こんな時は救急車を呼びましょう

以下の場合は即救急車を呼んでください

  • めちゃくちゃ(痛い)痛がってる
  • 冷や汗をかいている
  • 胸を押さえてうずくまっている
  • 息が苦しい(苦しそう
  • 意識がない
  • こんな時は救急車は不要です

    以下の場合は救急車は不要ですが、早めに受診しましょう

  • 突然の動悸、胸のもやもや感、踊るような感じ
  • 左胸の狭い範囲にズキズキ・チクチクとした痛み
  • ピリピリとした痛み
  • 胸の痛みの原因(疑われる病気)と何科の病院に行けばいいのか

    病院にも様々な診療科があって、何科に行けばいいかわからない方や、とりあえず病院に行ってみたんだけど原因もわからず治療もしてもらえない。
    「うちの科じゃないから紹介状書いておきます」と違う病院への受診を促され、時間を無駄にした。
    なんて経験があると思います。

    胸の中には臓器がたくさん入っていて、病気も山のようにあるので一概に断定することは出来ませんが、方向性を示しておきますので参考にしてください。

    • 夜間や休日に電話で病院に相談する時は、地域指定の「内科当番」の病院にご相談ください。
    • 胸をぶつけて痛い、転んだあと胸が痛いなどの場合には「外科当番」の病院にご相談ください。

    左胸が痛い【なるべく早く病院に】

    とりあえず循環器内科を受診してください。
    →重症だったら大きい病院に救急車で搬送されます

    左胸=心臓というイメージが強いですが、心臓以外に原因があることもあります。みぞおち辺りに位置している膵臓や腎臓の病気、肋骨を骨折している可能性や、気胸や肺炎などの肺疾患の可能性もありますので決めつけは出来ませんが、優先順位を考えると「心臓が一番大切」なので、まずは循環器内科を受診してください。

    心臓系の病気だった場合、胸痛以外の症状も出ますので、代表的な症状を以下にまとめておきます。

    心臓に関する病気

  • 狭心症→突然の胸痛、胸が締め付けるような痛みが15分以内
  • 急性心筋梗塞→突然の激しい胸痛が30分以上(30分以上我慢しないで救急車を呼びましょう)、意識障害や呼吸困難、冷や汗や冷感があることもあります。
  • 大動脈解離→突然の胸痛に伴い背中、手足の痛みや肩や歯の痛みが出ることもあります
  • 肺動脈塞栓症→突然の胸痛に伴い呼吸困難、めまい、失神(意識を失う)ことがあります
  • 急性心不全→胸痛(ないこともあります)、激しい呼吸困難・咳・泡のような(時に)ピンク色の痰が出ることがあります
  • 急性心筋炎→発熱、鼻水、咳などの風邪様症状、下痢などの消化器症状の後に胸痛、呼吸困難が出ることが多いです
  • 心房細動→動悸、胸のもやもや感、痛みが出ることがあります
  • 心臓神経症→左胸の狭い範囲にズキズキ・チクチクとした痛み、動悸、息切れ、呼吸困難感が出ることがあります
  • 右胸が痛い

    右胸が痛くなる原因として代表的なのが、胆嚢や胆管・腎臓などに異常がある場合です。右上の方が痛い場合には、肋骨骨折や気胸の疑いもあります。
    胆嚢や胆管だと胆嚢炎や胆管炎、腎臓だと腎結石の可能性があります。消化器内科・消化器外科に受診して、診てもらいましょう。

    整形外科か呼吸器科を受診した方がいいのは、以下の場合です。

    右上の方が痛い場合や、息を吸ったり吐いたりする時に痛みが強くなったり弱くなったりする場合には、肋骨骨折や気胸の可能性もあります。
    肋骨は非常に折れやすいので、高齢の方や転んだ記憶のある方は肋骨骨折の可能性があります。また、身長が高く痩せ型の人は、自然気胸と言って気胸=肺に穴が開いた状態になりやすいです。
    骨折も気胸もレントゲンでの診断が可能で、治療方法は痛み止めを貰うくらいで、自然に治るのを待つ場合がほとんどです。
    整形外科か呼吸器科どちらでもいいですが、他の病気の可能性もありますので、肺や呼吸を専門に扱っている呼吸器科への受診がおすすめです。

    胸の真ん中が痛い

    →とりあえず内科を受診
    真ん中が痛いときの原因は様々で、精査が必要になる可能性もあります。とりあえず内科を受診して診てもらいましょう。
    原因としては、肋骨骨折・肺血栓塞栓症・縦隔気腫・胃腸炎・逆流性食道炎・胃十二指腸潰瘍・食堂破裂・解離性大動脈瘤などがあります。

    胸全体が痛い

    →とりあえず呼吸器科を受診
    胸の全体に痛みを感じる場合には、胸全体を覆う胸膜や肺などが原因となっている可能性が高いです。胃などが原因の場合もありますが、とりあえず呼吸器科を受診して肺を診てもらいましょう

    女性の胸の痛み

    →乳腺外来を受診しましょう
    →授乳中の場合は産婦人科を受診しましょう
    女性の場合、毎月の月経に伴ってホルモンバランスが大きく変化する関係で、乳房が張って痛むことや少しの刺激でも痛むことがあります。これらは病気ではありませんが、女性特有の病気の可能性もありますので、以下の場合は病院を受診することを勧めます。

    • 発熱がある
    • 乳房にしこりがある
    • 赤くはれる、熱を持っているなどの症状がある

    症状を正確に伝えましょう

    病院や救急車を呼ぶときに電話した時や受診した時に、痛みの原因を推測するために詳細を聞かれます。状況によって、受診が必要か不要かの判断基準にもなりますので、以下の項目に沿って、正確に伝えましょう。

  • どのような痛みか
    刺すような痛み/鈍い痛み/圧迫されるような痛み/締め付けるような痛み
  • どこが痛いか
    左胸/右胸/前胸部/背中/首や肩も痛い/局所的
  • どのくらい持続しているか
    瞬間的/数分/数時間かそれ以上
  • どのような時に痛むか
    動いた時/安静時/体の向きを変えたとき/呼吸との関係/食事との関係
  • 他の症状
    呼吸困難/発熱/冷や汗/吐き気/嘔吐
  • これらをテンプレートとして医師・看護師に伝えると、検査・治療がスムーズに進みます。

    まとめ

    今回は胸痛の原因や症状・病気についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。
    「痛み」というのは、体からのSOSですので、軽い症状でも病院に電話して相談したり、早めの受診をするように心がけて、早期発見・早期治療が出来るようにしましょう。心臓が原因の胸の痛みは、特に冬場の寒くなり始めてから発症しやすくなります。寒さが厳しくなってきたら、脱衣所などの寒暖差に気を付けるようにしてください。